国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2566 今日1195 合計3761
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   世界じゅう、どこに行っても(感)   ゼウス

 世界じゅう、どこに言っても、日本人の旅行者たちは、身のまわりに「日本」をもって動き回る。日本人は、じぶんにとって、なじみのある世界から離れることを非常にきらう習性がある。ある年のお正月にも、日本から一万人以上の観光客がハワイにやってきた。ハワイ州の観光局は、日本の人たちを家庭に招きましょう、という「家庭訪問」プログラムをつくったのである。ところが、この一万人余の日本人がことごとく尻ごみしたのである。事態を逆転して考えてみるとどういうことになるだろうか。わたしの観測では、アメリカ人は身をのり出して、ぜひ訪問してみたい、となるにちがいない。どんな家で、どんなふうにこの人たちは暮らしているのだろう、そういう好奇心が西洋人の心の中に芽生えるのである。(要約)
 日本人は恥ずかしがり屋だし、チャレンジ精神が足りないから、全部我流で新しいものをとりこもうとしない。(体験実例)たとえば、クラスがえをしても、前回同じクラスだった人としか仲良くしないのもそうだし、知らない人と一緒に寝るのをこばむのもそうだ。でも、知らない人とでも仲良くなれるのだ。なぜなら、最初はみんな友達なんていないのだから。新しいことを始めると、いろいろな発見ができるから、研究者のように、何事にもチャレンジしてみることが大切だ。(たとえ)そして、外見だけで決めてやらなかったことをやってみたら、本当は自分にとってすごくいいことだったりする。何ごともやってみなければわからない。自分が確かめていないのに、かってに物事を決めたりするのはよくない。かってに決めた事はまちがっていたりするからだ。言ってみれば、思い込みはいけないということになる。
 人間にとって、「文化的カプセル」とは、自分の世界にふさわしくないものは、しめだしてしまうから、そんな物は持たなくてもいいのだ。そして、自分の知らない世界に入ったりして、チャレンジすることで自分の世界が広がったりする。この作文にあてはまることわざは「百聞は一見にしかず」だろう。(一般化の主題)

   講評   taimu

 ゼウスくん、こんにちは。休み宿題の課題でしたが、自力で書き上げたのですね(振替をうけることもできます)。よくがんばったね!

<構成>長文を丁寧に読み、わかりやすい要約になりました。長文後半は具体的事例だから省いてもかまいませんよ(^^)。「文化的カプセル」について説明されている部分を追加しておくと、主題である「人間にとって文化的カプセルとは……」がいきてくるね。

<題材>自分にとって居心地のよい「文化的カプセル」につつまれていることを好む日本人の習性がよくわかる説明だね。クラス替えをしたころの教室の雰囲気がつたわってくるよ。歯切れのよい文で簡潔にまとめることができました。

<表現>「文化的カプセル」という殻を破って、新しいことにチャレンジすることの意義をのべることができましたね。「研究者のように」という、うまいたとえが使えたね。

<主題>「人間にとって」というキーワードをつかってゼウス君の考えを力強くうったえることができました。文化的カプセルに包まれた生活は安心できるのですが、視野がせまくなる可能性がでてくるね。ことわざに挑戦できたのは、すごいね!次のような使い方をしてみるのはどうかな。

例:「百聞は一見にしかず」ということわざがあるように、ときには、自分の知らない世界に飛び込みチャレンジすることも必要だ。そうすることで、自分の世界がひろがり新しいことが見えてくるのかもしれない。

             

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)