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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自立と助け合い   疾風

 ヨーロッパの長所も短所も、一般の人々における市民意識の堅固さに関係するのである。職業、地位、階級等の別なし、人間は市民として互いに対等の存在である。そして、社会はこういう人達の寄り合い、約束の場である。日本の生活意識においては、このことは今なお欠けているのである。方法や手順においては様々な考え方があるだろうが、全てが強い対等の人格となることが目標なのだ。ヨーロッパの長所は同時に短所をともなっていて、非常にしばしば利己的なにおいを発散させる。
 確かに、個人の自立はとても大切だ。僕もスペインに住んでいたとき、レポートを提出しなければならない授業があった。その時、皆は先生に教えられたサイトで調査をして、レポートを書いていたのだが、その当時、僕はあまりスペイン語が分かっておらず、苦戦していた。かといって日本語のサイトで調べると、他の人からじろじろと見られるので、それはイヤだった。しかし、レポートが仕上がらないことには何も始まらない。僕は僕は日本語のサイトを使ってレポートを仕上げようとする。しかし、周囲の人達が僕をじろじろと見ていて何度かためらった。それでも僕は日本語で調べて、提出した。評価はAで、クラスでトップ。僕は周囲を気にせず自分の道を選んで良かったと思った。
 しかし、相互の助け合いも必要だ。僕もスペインから日本に帰ってきた時、人間関係がほとんどゼロからのスタートだった。そんな時、同じクラスのTとOがまず最初に話しかけてくれた。すると、他のクラスメートも少しずつ、慣れてきてくれて話しかけてくれるようになった。残念なことにOは違う中学校に行ってしまって、恩が返せていないが、Tには中学になってから返すことが出来た。中学一年生の時に、Tが部活内でイジメられていた。その時に僕はイジメていた主な人を説得して、イジメを裏で止めた。Tはそのことを知らないが、僕は満足なので恩を返したと思っている。
 確かに、個人の自立も相互の助け合いも大切だ。しかし、「私たちの幸福が、他の人の不幸に支えられているのであってはならない。」という名言があるように、一番大切なことは、自立と助け合いを兼ねあわせた個人になることだと思う。

   講評   kira


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