国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   自立と団結   ポチト

 すべてが強い対等の人格となることが目標であるヨーロッパの長所は、同時に短所をともなっている。つよい市民意識は、非常にしばしば、せまくるしい、自己満足的な、そして利己的なにおいを発散させる。ひとの生活に無用に干渉しないかわりに、自分さえよければいいという態度が、ほのみえる。現代日本人が、やがて自立的な個人のありかたという彼らの文化の長所を身につけるときがあるにせよ、この短所までもいっしょに取り入れるのではつまらない。それでは創造の活力は湧き上がってこない。
 日本には無かったヨーロッパの自立する力は大切だ。江戸時代、農村に出されて「村八分」や「五人組」の制度がある。特にこの「五人組」は、五人まとめて罰することによって、まわりと違うことをする人間を無くすものであった。しかし、逆に言えば、まわりと違うことをしなければ自分は普通に暮らしていける。百姓一揆なども、リーダーがはっきりしているものも少なく、グループ単位で動いていることも少なくはない。このような昔からの日本の風潮が、日本の自立性のなさをはぐくんでしまったのではないだろうか。
 しかし、団結することも大切だ。体育祭で行われる競技も団結しなくてはできないものばかりだ。また、日本の子供向けの戦隊ものでも、必ずといっていいほど、必殺技が力を合わせて行うものばかりだ。日本人は、個人としての強さよりも、団結する力のほうが実際には強いと思っていたのかもしれない。
 個人主義も協調性も大切だが、「やさしさが、性格の弱さであってはならない。」という名言があるように、どちらかを否定するのではなく個人が自立できるような社会をつくることが大切な課題だ。また、「少年」として扱われているかもしれない僕達だが、後に社会人として発言することができるよう意識しながら今の生活から社会に目を向けていきたいと思う。

   講評   onopi

 最後の段落は問題提起をするだけでなく、そのためにやるべきことを考えて意見をまとめることができました。
 

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