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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分の意思と人の意見   ハーマイオニー

 自分で判断し決断し行動する。簡単なようにみえて、実はとても難しい。人間はもともと他人依存になりやすい面がある。そのほうが楽だし、責任を取らずに済むからだ。最近の教育状況は、他人依存をさらに助長している。大学生でも、「指示待ち」や「マニュアル願望」が強い。優柔不断といったレベルではなく、自分自身の判断や決断を、最初から放棄しているといってもよい。自分で判断し、決断することに慣れていない人が多いということだ。
 それでも、自分で判断し、決断し、主体的に行動することは大切だ。私は小学6年生のとき、今の中学校の文化祭を見学しに行った。そして今入部している放送部の発表を見に行ったら、ちょうどアニメの生吹き替えをやっていた。すると、本物のテレビ放送を見ているかと思うほど上手だったので、当時第一志望でも第二志望でもなかったが「この学校いいな」と、好感度が急上昇した。実際、入学することになり、部活動は真っ先に放送部を選んだ。しかし、私の周囲には誰も放送部に入る気配はなく、少し心細かった。仲の良い友人たちは「一緒の部活に入ろっ!!」というノリで器楽部に入ってしまった。結局放送部には、むしろ苦手だと思っていたクラスメートが来てしまったが、私の決意は変わらなかった。現在は、友人関係や上下関係で悩んだりすることもあるが、演技をするのも楽しいし、大好きな尊敬できる先輩もいるので、あのとき、あの誘惑に負けて器楽部に入らなくてよかったと納得している。
 しかし、他者の意見を尊重し、取り入れるべきところは取り入れるという姿勢も大切である。たとえば、自分にとって初体験となることや難解と思えることであれば、それぞれの分野の先生や先輩などに聞いたり、得意な人のまねをしたりするだろう。この前読んだ雑誌で、私の好きな勉強の出来るアイドル(笑)が「暗記ものは、とにかくたくさん書いて覚えると覚えやすい」と言っていたので、漢字や百人一首などのテストがあるとき、私も書いて覚えるようにした。そうしたら、いつもより早く、正確に覚えることができた。シンプルだが非常に、即効性・確実性のある方法だった。こういうアドバイスは大歓迎だ。
 確かに、自分で判断して物事を進めていくことも、周囲の意見を取り入れながら進めていくこともどちらも大切に違いない。私は、自分で選んだ部活だからといって、そこで新たに出会う経験や、様々な問題について、先生や先輩の助言を断るわけではもちろんない。また、敬愛する人のアドバイスだからといって、それをひたすら「指示待ち」していたわけでもない。ここで最も重要なのは「始めることも大切だが、やり遂げることの方が、もっと大切である。」という名言があるように、一度自分で決めたことを、他の見習うべきところを取り入れつつ、最後までやり遂げる忍耐力を持つことではないだろうか。つまり、大きな目標やゴールを見据えて、そこに到達するための手段を選択しながら進んでいくということになるのだと思う。

   講評   nara

 1年前のハーマイオニーさんのように、今年学園祭を見学して、来春後輩になるはずの子がいたかもしれないのに、縮小開催になってしまって残念だったね。卒業してからもずっと「うちらの1年のときの学園祭は……」と話題になることだろう。それはある意味「思い出に残る学園祭」ということかな。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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