創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   何ごともバランスだ   スケートねこ

 自分で判断し決断し行動するということは、じつはとてもむずかしい。子どもたちをとりまく最近の教育状況は、自分で判断できない、自己決定できあに、したがって自分自身の指針をもたないまま行動させてしまうことがある。そして、いまの学生はたんなる「指示」を求めているのではなく、「テーマ化された指示」を求めていて、つまり、かれらは自分で考え、判断し、決断するといった作業になれていないといってよい。
 確かに、自分で考え、決断し、行動することは大切だ。他人といつも合わせていると、オリジナリティがなくなるし、いやがられてしまう。私は、アメリカに住んでいるから、ほとんどの人は自分の好きなように行動している。昼休みでお昼を買うときでも、私はつい他人と同じにしていた。例えば、友達がピザを買っていたら、自分もピザに決めてしまったとか、自分で決められなかったから友達にどの飲み物を買うか決めてもらったなど、いつも人と同じにしていたことがあった。でも、毎日他人と同じにしていたら変だと言われたことがあった。その時、私は自分で決めて行動することが大切だと思った。
 しかし、他人の話を聞き、意見を取り入れることも大切だ。自分が思う通りにしか行動しない人は、自分勝手に見えるし、世界が狭くなってしまう。人の意見を全く聞かずに、自分がかわいいと思った通りのファッションをしていた子を見たことがある。でも、その子の服装は、実は他人から見ればあまりかわいくなく、とても変わっていた。(笑)個性的なのは良いけれど、あまりに変わっていると逆に悪く見えてしまう。
 確かに、自分で判断し行動するのも他人の意見を取り入れるのもどちらとも大事だ。自分で判断できないと自分のオリジナリティがなくなってしまうが、少しは人の話を聞かないと自分の世界が狭くなってしまう。しかし、一番大切なことは、自分で考え行動するか人と合わせるかどちらが良いかではなく、その二つをバランスし、状況とともにどう利用するかである。「多すぎる休息は、少なすぎる休息と同じように疲れさせる」という名言があるように、なにごとも多すぎず少なすぎず、バランスを保つことが良い。私は、昔は人と合わせていたけれど、今は、なるべく他人の意見を取り入れながらも自分で考えて行動するように、バランス良く生きていきたい。

   講評   suman

 スケートねこさん、こんにちは。アメリカは、「自分で判断し決断し行動する」ということの大切さが、国民の中にしっかりと浸透している国だと思います。だから、生きていく上で「和」や協調を重んじる日本人にとっては、アメリカ社会で生きて行くのは、ちょっとしたチャレンジであり、アメリカ人の生き方はいいお手本かもしれませんね。「自分で判断し決断し行動」しつつ、人に対してもオープンでいる、が、迎合はしない。絶妙のバランスを、経験を積んで見つけて行きましょう。

            


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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