国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   盲導犬ワンダフル   た-ぼー

イギリス人の犬は実におとなしいが、日本の犬はこちらが恥ずかしくなるほどメチャメチャである。これについて私の考えでは人間と動物のお互いの位置づけが、イギリス人と日本人ではまったく異なることから出発していると思う。日本人は、犬、猫そして馬のような家畜を人間の完全な支配下に位置するもの、人間に従属する存在とはみなしていない。しかしイギリス人は家畜とは人間が完全に支配すべき、それ自身は自律性をもたない存在と考えている。これには人々を無意識に動かしている基本的な価値体系の枠組みが実は深くかくれていたのであった。
 この世の犬は、必ず賢い犬とアホな犬がいる。アホな犬の場合は、とてつもなく大きな声でわんわんとめちゃくちゃに吠える。そんな犬をぼくはアホ犬と呼んでいる。そこでどんなアホ犬がいるか家の周りを調べてみたら・・・いた!アホ犬がぼくの家の近くにいたのであった。犬種はスピッツである。その家は庭が高いところにあり、その上にアホな犬が座っていた。するとぼくに気づいたらしくキャンキャンと頭の上の方から鳴きだした。1分ぐらい鳴き続けていたらその声を聞きつけたらしく、奥から2〜3匹同じスピッツが邪悪な眼をして現れた。すると同時にキャンキャンと耳をつんざく大音量で鳴き始めたのだ。その鳴き声はとてもかんにさわる。ましてや頭の上で鳴かれるため余計しゃくにさわる。ぼくは犬に向かってこう叫んだ。
「うるへーーーーーーー!」
 でもそんなアホ犬ばかりではない。賢い犬もちゃんと存在する。賢いと一口に言ってもいろいろな賢さがある。ぼくにとっての犬の賢さとは、「人を怖がらずクゥ〜ンと一声鳴いて頭をなでてもらいたがる犬」のことだと思っている。ぼくの家から少し離れた所にとても賢い犬がいた。その犬は絶対吠えなかった。ただ人に甘えるときは垣根と垣根の間に鼻先を出してみんなに
「ねぇ、ねぇ。頭をナデナデして!」
というような目をするのであった。
 賢く、利口な犬として補助犬が挙げられる。補助犬にもいろいろあるが、ぼくはとってもお利口な犬の話を聞いたことがある。
 それは夏のある日、花火大会にさそわれたときの帰りのことである。会場である野球場を出て20分ぐらい歩いたところに駅があった。駅に入ろうとしたら大勢の人でごった返していた。500人は軽く越していたと思う。ぼくたちは力の限り、まるで槍をもった突撃兵のように突っ込んでいった。無論、突っ込んでいった人全員が人間の壁に勝てなかった。だから人の流れに流されて行くことにした。ホームまで行き電車が来るのを列に並んで待った。するとずっと奥から光のすじが見えたのである。
「電車だ!」
電車がホームに入ってきた。そのときはガラガラだった。ドアが開いてぼくたちも入ろうとした。だが列の前の人たちだけで電車は満員になった。そのため次の電車を待つことにした。次の電車が来た。ぼくたちは、ドアが開くや否や電車の中に飛び込んだ。だが他の人もこの電車には乗らなくちゃと考えていたらしく、人がドヒャドヒャ入ってきた。電車の中は、さっきの電車と同じように混みあった。あまりに混んだため、ぼくの足は地面に着かず、浮いてしまった。ぼくには見えなかったのだが、お母さんの話によると、その車中に盲導犬がいたそうである。その盲導犬はとてもお利口さんだったらしく一回も吠えなかった。そのうえ人でぎゅうぎゅう詰めだったため足をふまれたかもしれないのに鳴き声ひとつあげなかったのである。ぼくは心の中で
「盲導犬って、ワンダフル!」
とつぶやいた。
 犬も躾をすることによって、主人による態度や性格が大きく変わることが分かった。
『三つ子の魂百まで』ということわざがあるが」、人間も犬も小さい頃の躾が大事なのである。

   講評   tama

 最後の清書も立派に仕上げることができました。お疲れ様。

 また、たーぼーくんの声が聞ける日を楽しみにしています。体に気をつけて、元気でがんばってくださいね。


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