創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
勝敗は成長のもと うさちゃん
体育祭とはなかなか燃える物である。特に私の学校は、生徒はもちろんだが、当日は親も服を応援する色一色にして更に、まるで何かのコンサートでもあるかのように、
うちわなどの小道具を作ってくる親も居るほど熱くなっている。
確かにスポーツに勝ち負けは必要だ。
先にも述べたように、私の学校の体育祭は熱い。その熱さの理由とは、中高一貫ならではのやり方があるからだ。高校一年生から三年生までは、各学年ごとに赤、黄、青の色を持っている。中学一年生から三年生までは、どの色にも均等に一、二、三年生がいるように割り振られる。体育祭でやる競技は毎年同じなので、高校生の方がたが色別に、後輩に自分の経験ではこうするとうまくいく。とか、ここがポイント。とか、校庭や、体育館を借りて一ヶ月ほど前からほぼ毎日練習するのだ。練習がなくても先輩方は、プリントを用意してみんなに配り、説明してくださる。私はまだ後輩の身なのでその大変さはすべては分かっていないのかもしれないが、とにかく、先生からの手助けは一切なしである。つまり、大変だった、頑張ったからこそ勝ちたいという思いが、各組みの熱を呼ぶのだと思う。
しかし、勝ち負けにこだわるのはよくないと言う考えもある。
勝ち負けにこだわると、相手のミスを喜ぶような心理が生まれてしまうからだ。よく、バレーボールの試合をテレビで見ることがある。もちろん日本人なので、日本を応援する。よくあることで言えば、同点になりそうな時、逆転になりそうな時などに相手チームが、ネットにボールをひっかけたり、コートからはずしてしまったりすると、「よしっ。」とか、「ラッキー。」とかつぶやいてしまったり、点を入れえられたときなどに「あーもう。なんで入れちゃうの。」とか、「ミスしないかな~。」とか言ってしまったりすることもある。相手の不幸を願うこと。は周りが不愉快になる場合もあるし、自分にとっても良くないことであるので、勝つことがすべてではないことを分からなければいけないと思う。
このように、スポーツの勝ち負けには、勝つことに向かって熱心になれる。と言うよさと、相手のミスを喜ぶような心理が生まれる、というような悪い面もある。
しかし、大切なことは、勝ち負けが良いか悪いかと言うことではなく、その勝ち負けを通してお互いが成長していけるかということではないかと私は思う。
講評 tama
スポーツには勝敗があるからこそ盛り上がるとも言えますが、勝ち負けが全てではないことも確かです。身近な体験から考え、理解したことを段落ごとにまとめ、総合化した意見で大きく結ぶことができました。
【複数の意見・実例】 中高一貫校の体育祭ということで、クラスや学年を超えた幅広い交流ができるのはよいことですね。「やるからには勝ちたい」という思いが強くなるのは当然ですし、一つの目標に向かって結束することで、仲間意識も強くなることでしょう。
しかし勝敗にこだわりすぎて、相手のミスを喜んだり、仲間のミスを責めるようなことをするべきではありません。プロのアスリートでは、勝つことが全てという意識が強くなりすぎて、不正な行為に走るという事件が起こることもありますが、これも健全なスポーツマン精神に反する問題です。
【総合化の主題】 最も大切なことは何かが、しっかりと伝わってきました。名言を入れられると、さらによいでしょう。
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