国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人生の選択   サニー

 主体的に判断して、行動したいという欲求を除けば、ともすれば他人や集団に依存して行動してしまいがちになる。我々が社会生活を送っていく以上、自分で考え、自分自身で判断しなければならないことは当然のことであり、ときには厳しい決断を迫られることも少なくない。日本人は、他人に依存し、状況に支配されやすい傾向がある<要約>。人は生まれたときの状況によって、その境遇は運命付けられている。初めのスタートラインは人によって異なる。しかし、そのあとの道のりを選択することはその人次第だ。自分の人生の判断、つまり転機は常に起こっているが、視点を変えればそれは状況によって運命付けられた判断とも採れる。自分の人生、運命を思う方向へ変えていくことには自分で思い切った判断をすることが肝要だ。気を使いすぎて周りの状況に流されると、自分を潰してしまうこともある。自分を責めて後悔してしまうこともある。その一方で、我流を通しすぎると周りから煙たがられたり、かえって自分を苦しめることにもなる。
 確かに、自分で判断し行動することは、責任のある大人への第一歩だという意見がある。大人の社会では、他人に依存して、「どうすればいいのですか、こうしてもいいのですか。」という質問ばかり口にして、自分で考える態度がないように思われると、人になめられる。例えば僕が所属する執行部の三年生には、「トイレ行ってもいいかな。」などと、まるで授業中の先生にお伺いをたてるかのように、後輩である僕に聞いてくる先輩がいる。見ていると、その人は周りから少し一人前扱いされていないように思われる。一方、会長さんは皆をスパスパッと指示して、頼られる存在の雰囲気がある。僕の経験上、いつも遠慮がちで周りの様子を伺い、人の機嫌を取りながら当たり障りのない判断をして生きている人は、信頼感が薄く、行動力がないように思われる。それ故、人に認められにくい。自分の意見をはっきり言って事を進める人は、責任感があり、行動力、指導力が強くて、それ故、人から認められる。行動しなければ失敗はないが、行動しなければ成功もない。だが、失敗を恐れては、自分を啓発することは出来ない。テレビで三輪明宏さんが言っていた。「失敗して反省することの積み重ねが人生の修行。」と。
 しかし、他人の意見を聞いて、様々な視点を取り入れていくことが大切だという意見もある。我流にこだわると人間関係はうまくいかない。様々な人の様々な意見を聞いて人格はつくられる。人の性格は二0パーセントは親、八0パーセントは出会い、関わった人に影響されると言う。自己を形成するのは周りの環境であると言っても過言ではない。つまり、「自分の意見」というのは、「他人の意見」の集まりを自分で噛み砕いて消化してつくられたものと言える。客観的な視点が加われば加わるほどそれは説得力が出て質が良くなるだろう。
 自分で判断することも、他人の意見を聞くことも良い。しかし一番大切なのは、何事も自分の納得いく確かな結果を引き出せるように努めることだ。「他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重できなければならない。」という名言がある。自分を信じなければどんなことも出来ない。自分に自信を持ってば、どんなことでもできる。僕は、これから日常どんな場面においても自分が正しいと思ったことを堂々と行動して行こうと思う。

   講評   komiko

 サニーくん、こんにちは! 清書は、「要約」の部分を省いて「書き出しの工夫」を付け加えたりしながら仕上げて送信してほしいです。うっかりしてしまわれたでしょうか? 再送信していただきたいと思います。

 意見文はなかなか難しいですが、サニーくんは自分の意見をしっかりと自信を持って表現できる力があるので安心して取り組んでください。、本当によく頑張ってくれました! 十月からの新しい課題もがんばって自分らしい「体験実例」「社会実例」を書いていきましょうね。

 次は、10/5(月)になります。課題は「スポーツの勝ち負け」「けんか」です。長文は、新しい課題フォルダの10月1週の長文の冒頭三百字を暗唱してください。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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