創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   けんかの良さ   たけたけ

 この前、ちょっとしたことが原因で友達とけんかをした。けんかをしてから数日間、その子とは口も聞かなくなってしまった。誰もが一度はやったことのあるであろうけんか。一般的にはけんかは悪いものだとされているが、果たしてそうであろうか。僕は、けんかは良いものだと思う。
 その理由として、まずけんかをすると相手のことがよくわかるからだ。僕はテニス部に入っているのだが、ついこの前練習試合があり、その試合の中で負けてしまった試合があった。試合が終わった後にペアのK君が、「さっきの試合で負けたのって絶対T(僕)のせいだし。」と話していたということを僕が聞き、K君に確かめてみた。K君は最初は否定していたものの話していたということを認めた。僕は自分のプレーには責められるところはないと確信していて、また相手もそうだった。しかし後になって良く考えてみると、確かに自分のプレーの中に悪いところもあって、それを指摘してくれたK君の僕への信頼も伝わってきた。
 また第二の理由として、けんかのような強い自己主張がないと自分らしさを出せないからだ。けんかとは各自の自己主張が食い違った時に起きる。つまりそれぞれの自己主張が一致しているとけんかは起きないのだが全員の自己主張が一致することなど有り得ない。すなわちけんかとはそれぞれの個性を表しているものと言ってもいいのではないだろうか。外食で食べたいもの(ハウス食品 1996年)というデータで、一位が寿司 13.5%、二位はハンバーグ 9.3%、三位はステーキ 8.4%、というデータがある。この他にもまだ68.8%も残っていることを見ると、いかに個性豊かだということがわかると思う。
 確かにけんかばかりの世界にはなってほしくはない。けんかは人を傷つけるし、けんかは発展すると人の命にまでかかわってくる。しかし、時にはけんかが必要になってくることもある『一人の敵も持たない者は一人の友も持たない』という名言があるようにけんかというのは友達を作る一つの方法なのかもしれない。

   講評   kira

 けんかは意見の対立で起こるものだから、人と人を分けてしまい気分のいいものではありませんね。しかし、苦い思い出として残るけんかから、何かが変わったということもあるようです。けんかも、そのプラス面をみていくと発見がありそうです。
 部活動の友だち、ペアを組む相手とは深い絆を感じているのでしょうね。その友だちから自分を批難する言葉が聞こえてくるとショックだったでしょうね。Kくんと口げんかのようになったのでしょうか。そこから新しい信頼が生まれたのですね。
 人間は個性、多様性の生きものだから主張し合うことが必要ですね。その延長としてのけんかは大事だと考えていきました。個性豊かという事を、データで立証していきました。「その他」の多さに注目したのは、これまた個性的な視点ですね。
 たしかに諍いは無いにこしたことはありません。でも、けんかというリスクの先に見えてくる信頼、友情もありますね。見せかけだけの仲良しをするよりは、ずっと人間的といえそうです。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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