創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   名前のつけかた   ピルル

●子は考えた。どうして自分の名前は●子なのだろう・・・?●子は良い考えがうかん
だらしく、パッとたちあがった。
 私の名前は●子だ。●子という名前はとても気に入っている。そして、つけ方も少し変わっているのだ。私が生まれた時、母は、家族と相談してイメージ的にいい名前を考え、どんどん書いていったそうだ。そして、みんなの意見を聞きながら、いいものを残し、評判のよくないものを切り捨てていき、どんどんそうしていって、決めたのである。そして、最後に残った名前が「●子」と「りな」で、どちらにしようと迷っているところに私のおじいちゃんが
「りな、なんてありふれた名前はだめだ。●子のほうがずっとかわいい。」
と、言い「●子」で決定したのだそうだ。いろいろ願いをこめずに、直感で決めるというのも本人が気に入る名前になる良い方法なのかと思った。
 よく、名前には、それを決めた親の願いや、理想がこめられていると聞くが、わたしの場合あれこれ願いをこめられた名前をつけられると、その願いや理想にそって、その期待にこたえられるように生きていかなくてはならないようで、まるで、見た目はキラキラのラメとリボンと宝石でかざられて、輝いているけど、ほんとうは、きゅうくつな、がんじがらめの針金のおりのなかにおしこめられているような感じがする。だから、願いや期待をあまり考えない名前のつけかたをしてくれると、自由に生きていけるし、自分の考え方をしっかりもつことができるのだ。けれど、反対に私の友達のように願いや期待をこめた名前をつけてくれると、うれしいしその期待や理想に向かってがんばっていけるという人もいるのだ。
 私は、よく想像の人達の名前を考える。けっこうきばつではなやかでゆうがだけど、変わっている名前ばかりだ。名前を考えるのは、漢字や言葉を選んだり、考えたりするとき、ワクワクして、おもしろいからやみつきになった。きっかけは、私と姉のつくった想像上の人物、小林みりちゃんと、由原まりちゃんのクラスの名簿を作ろうというところから始まった。最初は、1組と2組、次は、3組と4組、そのあとは、クラスに関係なくどんどん考えていった。例えば
女の子の部
箕累 庵儒・・・みるい あんじゅ  綺羅美夜 月乃・・・きらびや つきの
嬢美 瑠瑠華・・・じょうみ るるか  朝顔 友美・・・あさがお ともみ
壺樫 理明・・・つぼかし りんみん  花野呼 明日菜・・・かやこ あすな
男の子の部
糸垂 蘭流・・・しだれ らんる  霧家 江菜留・・・きりけ えなる
明風 遊里・・・めいかぜ ゆうり  百紙 窓・・・ももし まど
節潮 心・・・ふしじお しん  縞 牡丹・・・しま ぼたん
などなど、まだたくさんある自作の名前なのだ。
 人にとって名前とは、人の目標をつくったり、自由な生き方にしたりと、その人の人生を大きく左右するものだということがわかった。
 ●子ははずむ足取りで帰ってくる。●子という名前がどうやってつけられたかを知ったからだ。

   講評   itoyu

 添削:3行目「つけ方」→「つけられ方」、22行目「ゆうがだけど」→「ゆうがだけれど」、1行目の文頭を1字下げましょう。15行目〜19行目の1文が100字を超えているので、2文に分けましょう。
 講評:自分の名前がどうしてつけられたかという由来から、名前にまつわるおもしろい話題までうまくつなげられました。自作の名前を考えるというのは、非常にユニークな遊びですね。かわっているけれど味のある名前のオンパレードで、1つ1つ感心しながら読みました。先生のお気に入りは、「朝顔」ちゃんと「窓」くんかな?
 《書き出しの結び》
 まるで小説の冒頭と結びを読んでいるようです。ピルルちゃんの表情や動きまではっきりと目に浮かんできました。
 《たとえ》
 見た目は良くても、きゅうくつで自由のない様子をうまくたとえられました。
 《前の話聞いた話》
 名前の由来が、「願いをこめずに直感で」決められたことに満足したのですね。確かに、親の希望をこめられた名前は、子供にとっては押し付けがましく感じられるものかもしれません。
 《一般化の主題》
 「名前とは、その人の人生を大きく左右するもの」と、うまくまとめられました。
                           
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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