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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   幸運と不運   ゼウス

 運と見えるものは日常の生き方の結果である。そして日常の積み重ねが幸運を呼んでくるのである。幸運がほしいなら日常のおくり物一つにも心があることが大切である。それが相手への最高のおくり物である。社会性を欠いた人は、「私は運が悪い」と言う。そして、「私の人生はどうしてこんなに苦しいことばかりあるのだ」と自分自身が招いた不運をただなげいている。人は成功や失敗の原因というのはよく分かる。しかし「日々の積み重ねの結果そうなった」という、かくされた部分はなかなか理解できない。筆者は運命を信じる人はなまけ者でおろか者であるという。努力と忍耐なくして幸運はありえない。そして、うまくことを運ぶにはかげでそれなりの長い長い努力や苦労がいる。だから困難のない人生などない、これが人生の運を考える時の大前提である。(要約)
 ぼくは、ミニバスケットボール少年団に四年の時入団した。最初は難しくてきつい練習だった。それに、試合にもたまに出してもらえるぐらいで、あとはほとんど応援だった。でも、きつい練習にたえて、試合に出してもらえるようにすごくがんばった。五年生になった時には、背番号は上がらなかった。だから、学校で休み時間になった時はボールを取って、練習した。また、火、木、土曜日の練習では、すごく気合いを入れてがんばった。試合にも出してもらえるようになったから、練習で習った事をどんどん使った。ぼくは六年生になった時に、ベストメンバーの五人に入れるようにがんばった。そして六年生になって、背番号をもらった。番号はふつう三つは上がるから、それも合わせて、ぼくは五つも上がった。(前の話)
 ぼくは、ナポレオン・ボナパルトの話を聞いたことがある。ナポレオンは、コルシカ人だったから、フランスの学校へ入った時には、ほかの人にとてもばかにされていた。だから、勉強をすごくして見返そうとした。戦いでもすごく活やくした。そして、とうとうフランスの皇帝となった。ナポレオンはこういう長い長い努力や苦労が幸運を呼んだのだ。ぼくはそんなナポレオンはすごいと思う。(聞いた話)
 人間にとって、幸運とは、石の上にも三年というように、長い日常の積み重ねで初めて来る物である。(ことわざの引用)(一般化の主題)

   講評   taimu

 ゼウスくん、こんにちは。今回の感想文も最初から最後まで流れよくまとまりました。似た話も充実しているね。

<構成>大変上手な要約です。筆者の伝えたい部分をしっかりおさえることができましたね。「筆者は」は「カソンは」と言い換えておくといいね(この長文の著者ではないね)。

<題材>似た話を二つとりあげることができました。どちらも努力を重ねて幸運を手にいれたというぴったりなお話だね。とくに第三段落では「聞いた話・調べた話」としてナポレオンを紹介したのはおもしろい。上手に話題を転換し、奥行きのある内容になったね。

●ナポレオンはこういう→ナポレオンのこういう

<表現>幸運を手に入れるには、やはり努力や忍耐の積み重ねが大事だといえそうですね。「石の上にも三年」というぴったりなことわざを用いることができました。

<主題>「人間にとって幸運とは……」とゼウスくんの考えを力強くまとめることができました。主題に結びつくことわざをもちいて、説得力のあるまとめになりましたね。このあとにゼウス君が、今後どう生きていきたいのかを考えて結んでみるといいね。

                 

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