創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   一致団結   ファラオ

「優勝は…五組です!」
校長の声とともに、歓声を上げ、喜ぶ人もいれば、残念そうな顔をし、下を向く人もいた。九月二十五日に、体育祭があった。天候にも恵まれ、六百人もの生徒が風を切るかのようにグランドをかけぬけた。
 体育祭などの行事では、やはり勝敗は大切になってくる。勝ちたいからこそ、みんなが燃えるのだ。今年の体育祭で、そういうところが一番感じられたのが大縄だった。一番最初にやった時は、一組がズバぬけて上手かった。他のクラスを二十回も上回る記録だった。そして私のクラスの男子は悔しかったらしく、
「リアルに、百二十八回跳ぼうぜ!」
などとか言って張り切っていた。しかし、常識的に百二十八回はキツイものだ。九十回跳べれば拍手がわき上がるくらいなのに…。もちろん、練習を始めて一・二回目は百二十八回など夢のような話だった。しかし、全員が跳ぶタイミングも合ってきて、連続して跳べるようになってきた。そしてついに一組に勝つ時がやってきた。その日はとても調子がよく、連続十何回というのがたて続いた。九十回までは届かなかったが、見事八十四回という最高記録をたたき出した。「やはり勝ちたいという気持ちはひとを強くするんだなあ。」とつくづく思った。しかし油断してはいられなかった。五組がどんどん記録を伸ばし、ついに九十回を超えた。という情報が耳に入ってきた。私のクラスもがんばったのだが、本番でも五組に一歩届かず二位という結果だった。八十回を超えた時の笑顔は、みんなの顔からは消えていた。勝敗の重要さを改めてつきつけられた気がした。
 しかし、勝敗だけにこだわるのもよくない。いつも体育の先生や部活の先生に「精一杯やることが勝敗よりも大切だぞ。」と言われている。確かにそうかもしれない。負けたとしてもみんながいい汗を流し、笑って終われるようなクラスを誰もが望んでいるに違いない。私のクラスはそういうところが欠けているのかもしれない。勝つ事だけに夢中になり、しばしば対立も起こる。そして、下手なやつのせいで負けた、だの、お前のせいで負けた、だの色々と問題も起こって来る。いいじゃん!出せる力を出し切ったなら!と今まで勝つ事だけに命をかけていた私に言い聞かせたい。そして、今でも仲間と共にがんばる事の大切さに気付いてない人へも・・・。
 確かに、勝敗にこだわる事もこだわらない事も大切だ。しかし、一番大切なことは「始める事も大切だが、やり遂げることの方がもっと大切だ。」という名言があるように、誰もが最初に思う「勝ちたい」という欲望より、みんなで一つの事に精一杯になることだ。

   講評   suzuyo

 今月も良くがんばりました!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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