創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   喧嘩   まーくん

僕が小学校二年の時に、とても仲の良かった友達と、小さなことからけんかをしてしまったことがある。それから随分たった今でも、その友達とは仲が悪いのである。僕はけんかはよくないと思う。
 けんかはよくないと思う理由の一つに、けんかは、暴力に頼ることが多いからである。この前、同級生のA君から、
「傘を貸してくれ。」
 と言われ、少し貸してあげたら、いきなり傘を振り回し、側溝のふたに差してしまったのである。しかも、僕の目の前でやったので僕は怒り、彼から傘をとり返した。A君はこの頃、僕の文具を壊したりと、結構僕を困らせていたのだった。だから今回も、驚きはしなかったが、、次にA君は、スパイクの入った袋を振り回してきた。僕も言葉で、
「やめてくれ。」
 などと言ったが、まったく意味がなかった。仕方なく、僕も傘を振り回し、止めようとしたが、しまいに腹にパンチを一発受け、彼の猛攻は終わった。結局、口で何を言おうが、意味がないことを知った。また、彼がなぜ傘がほしかったのか、傘をきっかけに、あのような攻撃をしてきたのかは分からない。しかし喧嘩は、結果的に、力を使うことになる場合もある。だから喧嘩はよくないのである。
 喧嘩はよくない理由の二つ目に、喧嘩をすることによって、周りから信頼を失うということがある。室町幕府を作った足利尊氏の弟に、足利直義という人物がいる。彼は、兄、足利尊氏とともに、南北朝の動乱を戦い抜いた武将である。動乱の中、足利軍が湊川の戦いで勝利し、尊氏が光明天皇から征夷大将軍に任命されたころ、直義は、尊氏の右腕の高師直と、喧嘩をしていて、直義は南朝に行き、師直を打ち取って、兄の元に戻ってくると、最後は尊氏に毒を飲まされてしまうのである。喧嘩をしていると、自分は、相手を尊重していても、相手は信頼できないということがよくある。直義も、もう一度兄の北朝に戻ってきたように、尊氏に対する忠誠はあったようだが、一度自分を裏切ったものを必要とする人はいないだろう。しかも尊氏は、二人も大事な家臣を失ったのだから、喧嘩は周りの人にも迷惑をかけるのである。だから喧嘩はしないほうがよいと思う。
 確かに、喧嘩によって相手を理解することもできる。しかし、「握りこぶしと握手できない」という名言があるように、喧嘩には、周りから信頼を損ねたり、力に頼ってしまうという悪い面もあるのである。だから僕は、喧嘩以外の方法で、相手と理解を深められるようになりたい。

   講評   mae

 いい清書が書けました。


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