国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   お金の考え方   いへゆ

日本は豊かな国である。経済が発展づればするほど、ゆとりある福祉社会が実現されるはずだ。しかし、日本は金持ちになればなるほど、逆である。効率を競う社会の制度になり、競争は人間を利己的にし、自分を守る力はカネだけになる。そんな社会では、人間の能力は、経済価値をふやすか否か、で判定され、同じように社会のために働いている人であっても、経済価値に貢献しない人は認められtることが少ない。だから、福祉のために献身的に働く人の社会的評価はきわめて低いのだ。

私は今の社会でお金ばかり重視され、心の豊かさが失われてきていることは問題だと思う。

なぜお金を重視すると心の豊かさが失われてしまうのだろうか。

その原因として第一に、普段の生活の中で心の豊かさについて教わることが減ってきたからだ。昔は命の大切さや善悪の違いを教わる機会が多かったと思う。もちろん、お金の大切さの教わるが、お金があれば何でもできるという教え方ではなかった。ご飯を食べに行ったとき、店を出るときに必ず「ごちそうさま」とお店の人にお礼を言うように教えられたし、客だからといって店のなかで王様のように振舞ったら怒られていたはずだ。しかし、今の社会では店で王様のように振舞っている大人をたくさん見かけることができる。人への気遣いやお金より、お金より大切なものではなくなってしまったようだ。

その原因として第二に、情報が新しいものの魅力を宣伝すぎるからだ。昔よりも情報社会になった今、いろいろなことを簡単に知ることができるようになった。新商品ができればテレビのコマーシャルや広告で派手に宣伝する。そしてみんながその流行に乗り遅れまいと耳をダンボにして、その情報に食いついている。その商品を手に入れれば、そのときは満足するが次の商品がでれば、今持っているもの物を捨てて次のものを買う。これがあたりまえになっている社会に、ものを大切にするという考えは消えてきてしまっているように思う。前に読んだ話で個性を出さず、周りと同じように振舞う人が多いという話があった。周りと一緒になるためにも、次々とあまり必要とは言えないものを買ってしまうのかもしれない。

たしかに、お金を重視することも大切だ。お金を重視することで、豊かになることができた。しかし、「サービスとは、お金をもらってする労働でなく、人の関係をよく保つための気配りだ。」。やはり、私は外見の豊かさばかりに目を奪われて、心の豊かさが失われてきていることは問題だと思う。

   講評   huzi

 人間の生活を豊かにするため生み出されたモノや情報が、それを手に入れるための「お金」を介することによって、人間から豊かさを奪っている。それが、今の状況なのでしょう。
  問題点への導入がなめらかになりました。何を訴えようとしているのか、よくわかります。
  【原因】の第一、具体例を挙げながら説明していますね。「教わることが減ってきたからだ」が意見の中心なので、「教わる」場面についてさらに説明してもよいと思います。
 2番目の【原因】はこれでよし。周囲と同じものがないと「豊かではない」というのは、一種、強迫観念のようですね(笑)。
 サービスと何か。お金を介さなくても、周囲との関係をうまく保つことに価値を見出すべきなのでしょうね。

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