低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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社会のなかでの個性 いへゆ
今の社会は、「建て前」によって社会は維持されている。
私は今の社会で個性を発揮せずに隠してしまう人が多いことが問題だとおもう。
なぜ個性を隠してしまうのだろうか。
その原因として第一に、個性を隠したほうが社会的安定を得やすいからだ。個性的な人といわれているのは、画家や音楽家だ。彼らは個性を出すことを仕事にしている。それになりたい人は、美術学校や音楽学校に行くのだが、プロになれるのはほんの一握りだ。その少ない可能性にかけて自分の個性を磨くよりも、個性を隠し、一般の大学に行ったほうが将来の安定を手に入れる確立が高い。個性的で自分の考えをしっかり持っている人より、一般の大学に行って人に言われたことをそのまますることに慣れている人のほうが、会社が扱いやすいと考えるので、就職しやすい。不景気で就職先が少ない今、無難な道を選ぶ人が多くなってきているのかもしれない。
その原因として第二に、社会に溶けこみやすいからだ。個性的な人というのは、自分の興味のあることには優れているかもしれないが、それ以外のことには無頓着というひとが多い。そういう人は、対応できるものの対象が少ないので、まわりに溶けこみにくい。たとえば、クラスで好きな音楽について話しているときでも、一つのアーティストについてよく知っている人よりも、いろんなアーティストをほどほどに知っている人の方が、話を理解できる幅が広いのでいろんな人に合わせることができる。合わせることのできる人のほうが、クラスに溶け込みやすいし、友達も多い。キウイというニュージーランドだけに生息している鳥がいる。スズメやハトはどこに行っても、だいがい見ることが出来るが、キウイはニュージーランドでしか見ることが出来ない。これは、キウイが鳥なのに飛べないという個性を持っているせいで、ほかの国に繁殖することが出来なかったのだろう。このように、個性が強すぎると社会に溶けこみにくいのだ。
たしかに個性を出すことがよくない場合もある。みんなが個性ばかり主張しては、社会の仕組みは狂ってしまうだろう。しかし、「偉人とは、頭のいい人のことではなく、個性を主張し社会に認められた人のことだ。」のだ。やはりわたしは、個性を隠し、偽りの社会に身をゆだねている人が多いのは問題だとおもう。
講評 huzi
要約を外して簡潔にまとめたね。
毎週、力作を頑張っていますね! 力がついていく様子を見ることができて、うれしいです。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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