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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   交話   おむふ

 言葉とは長い時を経て今日に至り、また人の骨の髄にまでにじんだ刻印ともいえるものいでしょう。人と楽しみに浸り、生活を織り成すなかで言葉とはさながら心を繕う糸のよう。いわばその人の心にとぐろを巻く流派である。それゆえに言葉一つであれ心のうららかな息吹なのである。心に芽を吹いた思いは煮え立った業火の怒りにせよ、紅の闘志にしても言葉をもってして浮世に放たれるのだ。その言葉が軽やかにしたたり誰にも気にされずゆくあいさつなのか。もしくは濃厚な尾をたなびかせた中身の伴う言葉なのか。なんにせよだれもがわかるように言葉は人の礎となったものであろう。中身が豊富に詰まった言葉のみで会話をしていくべきか。それとも中身はそうないものの“あいさつ”も交えて会話をすべきか。言葉について考えていくとこういった疑問がでてくる。このことについて考えていきたい。
 陽光が淡くにじむ早朝。人は、家族とその日初めて顔をあわせてなんというだろうか。当然日本では“おはよう”であろう。これは中身が伴わない形式的なものである。けれども不思議なことにこの“あいさつ”は人の心を妙に和やかにするのだ。朝以外でも同じことである。会社で同僚と会ったときでも、近所の人とでくわしたときであっても、「よう、こんにちは」という言葉だけで随分と心が満ち人との関係も潤いをもつだろう。人と人との大いなる橋渡しといったものか。たしかに中身の伴うものも人との橋渡しとなる。だがそれはなんの飾り気もない物悲しいものである。この桟橋にあいさつという灯明を吊るしたらどうであろうか。暗い面持ちであった桟橋は華やかに火照り賑わいをもつだろう。そこにも多くの人が訪れさらなるつながりを生むのだ。中身がない言葉であってもやはり大きな意味を持ち合わせているのだ。この言葉を駆使して生活を豊穣にするのがなによりであろう。

   講評   koni


【複数の意見】 言葉の機能を大きく2つにわけ、それぞれ意見化することができました。「中身が豊富に詰まった言葉のみで会話をしていくべきか。→中身が豊富に詰まった言葉を大切に会話を成立させていくべきか。」とすると言葉の機能の一つである内容の伝達の実例が挙がりやすくなるかな。ここは、長文の意見の反対意見になるね。内容のない会話だけで終ることへの危惧を説明できるといいね。

【昔話の実例・長文実例】 朝の挨拶の実例を挙げることができました。心の交流としての言葉の機能についてとてもよく説明できています。
「中身がない言葉であってもやはり大きな意味を持ち合わせているのだ。」の後に、もう1つ段落を作って、「しかし、内容のない言葉だけでは、必要なことが伝わらない場合もある。」と続けて、具体的な情報伝達を目的とする会話について少しふれておこう。

【名言の引用】 すばらしい表現です。

【総合化の主題】 とてもよくまとめています。最後の1文が光っているね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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