創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
あいまいな言葉 ムイミー
「今日も、広場に集合ね。」
〔書き出しの工夫〕
と、私は言った。今、私達のクラスでドロケイが、はやっている。
私は、どちらかと言うと警察よりも、泥棒のほうが好きだ。理由は、隠れたり、逃げたりして追いかけるより楽しいからだ。それに、最後まで残ったときは、嬉しくてもっとやりたいなと思う。警察になったときは、早く捕まえて泥棒になりたいなぁーと追いかけている。たまに、挟みうちをされてそれを交わしたら、
「やったー。逃げ切れたぞー。」
と叫んでしまった。まるで、何かに優勝したかのように。
〔たとえ・ことわざの引用〕
四年生の時は、ドンがはやっていた。ドンとは、隠れて隙を見つけるとマンホールの所に走って来て、大きな声で
「ドン。」
と言うと、鬼の負けです。私はだいたい最初に見つかって負けてしまうことが多かったので、いつも、今日は残るぞーと思いながらやっていました。
〔前の話・聞いた話〕
私は、遊ぶと次の授業に、やる気が出ることが分かった。
「明日も広場に集合ね。」
私達は、明日もドロケイをやる。
〔書き出しの結び〕
講評 mae
人間、いいことを言う時は、「早く言いたい」とうずうずするものですが、悪いことを言う時(この長文で言うなら「ごめんなさい」や「忘れました」などなど)は、できるだけ後回しにしたいと思ってしまいますね。でも、マイナスの言葉をはっきり相手に伝えられることで私たちは成長できるのかもしれません。
ムイミーちゃんにもやっぱり言いにくくてあいまいな言葉に逃げてしまう経験があるのですね。友達に一緒に帰ろうとさそわれて、先約があったとき。例えばそのお友達とけんかしているとか、帰りたくない理由があるならともかく、「ごめんね、他の人と約束があるの」っていうのはなかなか言えないと思います。時には断る勇気が必要ですが、やはり相手の気持ちを思いやって使うあいまいな言葉には、仕方がない一面もありますよね!
また、友達とメロンパンとチョコパン、「どっちがいい?」となったときに、お互いが「どっちでもいいよ」と言い合ったのは、やはりゆずり合いの精神ですよね。
あいまいな表現には日本人ならではのおくゆかしさや優しさがふくまれているのだということが分かりました(^^)。いい感想文になりましたね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |