国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   古いもの、流行のもの   ショウ

 時代の流行を代表する作品は次々と現れるが、その多くは、いつの間にか消えてしまう。しかし、逆にある時代にはなりをひそめているが、別の時代にはよみがえってもてはやされることもある。作家の気質が時代の気質によくあったり、そぐわなかったりするからだ。古典とは、その時代の具体的な素材を用いて抽象の中に表現し得ているものである。古典に現代の生活では日常的でない素材が用いてあると、不思議なことだが、中小の骨組みがかえってはっきりと見えてくることがある。そして、それが現在の日常性の中で混乱している思考をしゃっきりとさせてくれることがあるものだ。
 古いものが人々に愛されるのは、それだけの魅力があるからだ。古いものには独特の雰囲気がある。僕は一昨年、学校の学習発表会で、ユダヤ人を救った日本人に関しての英語劇をやった。その劇のエンディングで、「we are the world」を歌った。二十年以上も前の曲だが、その曲を最初に聴いたとき、メロディーや歌詞に感動した。もう英語がだいぶわかるようになっていため、歌詞の意味も理解できた。さびの部分は特に感動した。やはり、良い歌はいつまでも良い歌なのだな、と思った。
 しかし、古いものにこだわり続けるのもよくない。「守株」という言葉は株(切り株)を守る、という漢字でできている。昔、農夫が切り株にぶつかって死んだウサギを見て以来、全く働かなくなり、ただひたすら再びウサギが切り株にぶつかって死ぬのを待った、という話からきている。切り株にぶつかって死んだのは、単に運が良かっただけだ、と考え、仕事を続けていれば、農夫も生活に困ることはなかっただろう。つまり、古いものにとらわれず、新しいことにも挑戦することが大切だ。
 確かに、古いものにも、新しいものや流行のものにもそれぞれのよさがある。しかし、もっとも大切なことは、「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない」という名言があるように、古いものにするか流行のものにするかではなく、本当に自分が良いと思ったもの、感動するものを選ぶことだと僕は思う。

   講評   kei

よくまとめられましたね。「we are the world」を初めて聞いたのがもう20年以上も前だったとは・・・。驚きました。あの頃も感動しましたが、今だからこそ感動する部分もあります。やはり「いいもの」は時代を越えて引き継がれていくのですね。
●の項目は全てクリアーできています。ショウ君らしい体験実例も書けました。
 これから、新しい時代に向かって羽ばたいていくショウ君。古きよき伝統と新しいものとの出会いを大切に、ショウ君が「良い」と思うものをしっかり選択して頑張ってくださいね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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