国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   人生の道   なまず大使

 「ああすれば、こうなる」型の社会では、さらに違った側面が現れる。その一つは、時間の変質である。頭の中では、時間は過去、現在、未来に三分割される。本来の未来というものは、何が起こるかわからない「ああすれば、こうなる」で拘束されていない時間である。それなのに、母親はこの子をどの幼稚園に入れて、どの小学校、どの中学校、高校、大学と考える。こうして、「漠然たる」未来は、現代社会ではただちに拘束され、急速に失われていく。私は、何が起こるか分からない未来が大切だと思う。(構成図)(要約)(是非の主題)
 その第一の理由に、何ごとも計画通りにいくとは限らないからだ。例えば、自分がある職業に就きたいとする。この職業に就くには、毎日このような勉強をしようと決める。しかし、人生とは突然、嵐がやってきたりするものだ。その嵐とは、何か家族の用事で自分も出席しなければならないものや自分が病気になって長い間、勉強ができないときなどが起こる。しかし、このようなことは誰も予測がつかない。こんなこと計画に正確に入れられる人はいない。だから、この世の中に「臨機応変」という言葉がある。私も、将来の夢はある。そのために、必要な能力も少しは知っている。でも、私はそれだけではないと思う。人生一本筋では何も面白くない。特に若ければ若いほど可能性がたくさんあると言われている。最初から未来を決めつけるような生き方は私はあまり好まない。人生の大失敗というものだってある。計画というのは必ず成功するものではない。だから、今この瞬間を大切にすることが良いと思う。私もこのような体験がないわけではない。一週間これをやろうと決めたことがある。しかし、やはり習い事があったりすると計画的に進まないことがあった。現在というものは何が現れてもおかしくないものだ。だから、未来ばかり考えていてはいけないと私は思う。(理由)
 第二の理由に、将来の夢というのは目標であって、そのためだけに生きていてはつまらないからだ。「モノグラフ・中学生の世界vol.58」というデーターを見てみると、将来の夢や就きたい職業があるという人の割合が85パーセントだった。私は、やはり人数が多いと思った。だが、将来の夢のために一生懸命努力している割合は25パーセントだった。少し努力しているという人は40パーセント。していないが、20パーセントだった。これを見て分かることは夢はあるが、それに向かって努力している人は少ないということ。つまり、将来の夢はあるが、そのために今から必死になって、それだけのために生きている人は少ないということだ。(データー実例)
 確かに、上手に未来の計画をたてて、現在を作っていく人もいる。しかし、「まっすぐな道は人生にない」という名言があるように、人生はいろいろある。なにがやってくるか分からない。道の途中にへびがいるなんてことは誰もわからないように、人生は予測がつかない。そして、まっすぐな道は楽しくない。楽しいことがなければ、病気になってしまう。だから、今できることを考えるのが人生であると私は強く言いたい。私は、何が起こるかわからない人生の道をゆっくり歩くように学校に通っていく。(是非の主題)(反対意見への理解)

   講評   kaki

【1段落目】
要約の後、自分の意見が書けました。ただ、2段落目以降の内容をみると、ここは「私は、何が起こるか分からない未来を気にしながら生きるよりも、『今』の一瞬一瞬を大切にして生きていく方がいいと思う」というような文になるのではないかな?
【2段落目】
「何ごとも計画通りにいくとは限らないからだ」と1つ目の理由が書けました。計画通りに行かなくなったときのことを「人生の嵐」と表現したところがうまい。また「臨機応変」という四字熟語を入れたのもいいね。計画や予定に振り回される人生を送るよりも、何ごとも臨機応変に対応できる柔軟な心で人生を送った方がいいよね。
【3段落目】
「将来の夢というのは目標であって、そのためだけに生きていてはつまらないからだ」と2つ目の理由もできました。これを裏付けるぴったりのデータも入りました。こういうデータを入れると読み手に説得力を与えることができます。
【4段落目】
確かにのあとに、反対の意見の立場について書くことができました。名言ももちろんいいのですが「道の途中にへびがいるなんてことは誰もわからないように、人生は予測がつかない」という文も名文です。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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