国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日3224 今日647 合計56207
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   お家に仕えよ   カエル

日本人はよく「勤勉である」と言われることがある(実際そんな事はないのだろうが)。その理由としては、外国から日本を見てみると労働時間の長さが目に付くのだろう。外国では一概に言うことは出来ないが日本よりも少ない労働時間の国というのが多い。その人達は、日本人よりも収入は少ないかもしれないが人間的には日本人なんかよりも豊かな生活をおくれているのではないだろうか?私達が働いている時間、その人達は家族のためだったり地域のために時間を割くことができるのだから。だから私は、家庭や地域のことよりも労働時間を優先する日本の社会には問題があると思う。
まず第一の原因として、日本というのは昔から働くこと(昔では御国に仕えること)を「良し」としてきたからである。日本という国では、昔から上下関係というものがあり上司が言うことは全てが正しいとされてきた。そして「個」を持つことは許されず、自分では間違えているとは思っていても仕事を続けるために我慢するということもあった。そんな社会の中で「家庭のためだ、地域のためだ」といって国に仕えようとしないものは家族ともども非国民とまで言われていた。だから、日本では仕事が一番であるということが当たり前となってしまっているのだ。
そして第二の原因として、日本人には個人の事情よりも集団の都合を優先させる発想が根強いからである。先ほども書いたが日本では「個」というものが認められずらい社会となっている。それは、社会全体が一つのものであり、自分もその歯車の一部であることが当たり前であると考えているからである。私が昔読んだ雑誌の中にこんな記事があった。「昇進したいのならば上司とおなじ銘柄のタバコを吸え」というものだった。上に上ろうというものには必ず社会性や協調性が必要とされ、しかも上司に好かれるために媚び諂わなければならないのだ。そんな中で個を伸ばすのは極めて難しいと言えるだろう。
確かに、たくさんの集団の中で働くということは色々な経験や仲間ができ切磋琢磨し登っていくことができるし、それによって日本という国は支えられてきた。しかし、今は昔ほど「御国のため」という考えも「上司の言う事を聞かないものは首を撥ねられる」というような考え方も減ってきている。だから、仕事のために働くのではなく家族の笑顔を見るために働く、地域の発展のために働くと考えた方が社会全体が良い方向に進むのである。「御国のため、ではなくお家のため」と思って仕事に臨める日が来れば日本人は「勤勉さ」よりも大切なものが手に入るだろう。

   講評   mae

 今月もよく頑張りましたね☆


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)