低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
初めての一人でんしゃたび おはろ
「ふつう列車○×行き6番線のりば、ごじょうしゃの人はおのりください。プププププー。」
「急げー。タダタッター、ハアーハアーハアー。」
「ププー、がたんごとんがたんごとん。」
間に合いました。ぼくは一人で○×行きのふつうれっしゃにのることができたのです。
ぼくがはじめて一人で電車に乗ったのは夏のキャンプに行った時です。4年生の夏に金沢市のユースホステルという団体のキャンプの帰りに、いつおわるかわからないから、
「なら一人で帰ってきなさい。」
とお母さんに言われたからです。そういうわけですごくきんちょうしながら列車にのりました。さいごに
「つぎのえきは○×、○×、プシュー。」
ととびらがあいたときは、それまでかかっていたきんちょうがとけるようでした。それくらいほっとしました。駅についてお母さんに電話をかけて
「えきについたから早くむかえに来てよ。」
と言ったらいきなり電話が切れて10分もたたないうちにお母さんがむかえに来てくれました。これでたいへんなことは全て終わったと思ってすごくほっとしました。
この前お母さんから聞いた話では、初めてお母さんが電車に乗ったのはしゅうじの県大会に行くときだったそうです。
ぼくは自分が一人ででんしゃたびしてえらいなあと思いました。なぜかというと一人でまちがえずにでんしゃにのれたからです。電車にのったときのガタンゴトンというしんどうは今でも体に残っています。
講評 kan
こんにちは、おはろくん。ふだんはあまり乗らない電車にひとりできりで乗るのはきんちょうしたでしょうね。大きい駅だとたくさんのホームがあり、よけいにきんちょうしてしまいそうです。そんなドキドキした気持ちと、ぶじ駅についてほっときんちょうがゆるんだようすが対照的に書かれていて読みごたえがありました。ぶじにひとりで電車に乗れるようになったとは、はるおくんも大きくなりましたね。お父さん、お母さんもはるおくんの成長ぶりに目を見はったことでしょう。
★書き出しの工夫 ホームで耳にしたアナウンスとあせるはるおくん。目に見えるようにドラマチックな書き出しです。
★ですます 作文の中に「です」「ます」を効果的に使うことができました。
★心の中で思ったこと ほんとうにえらかったね。先生もそう思います。
★動作情景の結び 書き出しでつかった「がたんごとん」という言葉を結びでも使ったのですね。とても印象的な結びになりました。大成功です!
金沢からおはろくんの家の近くの駅までは、どのくらいの時間電車に乗っていたのかな? とても長い時間に感じたことでしょう。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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