低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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大きな自然と人工 きくさ
私達は長い間、木綿と木の中で暮らしてきたが、明治以降は新しいものへと人工材料を追いかけてきた。しかし法隆寺のヒノキの柱は木を切られた時に第一の生を断つが、建築の用材として使われると再び第二の生が始まる。ヒノキは切られてから二、三百年の間にじわじわと強さが増して、その時期を過ぎた後、ゆるやかに下降する。バイオリンも、古くなるほど音がさえる。用材の剛性が増すとともに、音色が良くなる。私達は工学的な
考え方に信頼を置くあまり、数量的に証明できるものが正しいと信じていた。木のような材料でも機械には解明出来ない側面がある。
僕はとても大きな自然でつくられたものを発見した。それは私達が住んでいる地球だ。自然の風や花や草など。これらはみな地球という自然によってつくられたものだ。何かを作り出すにはまず地球の力が必要だ。
しかし今、宇宙である計画が進められている。それは人類の火星移住計画だ。その計画は、火星に人工的に植物を植えて酸素を作り出し、人間が住めるような環境にしようというのだ。しかし僕はその計画には全面的に反対だ。今までは自然の物をつくりだすには地球の力を借りてきたが、それも人間の手でやってしまうのだから。いくら人工の物が便利で使いやすいと言っても第二の地球も人工的につくるものは少し疑問が残ると思う。
僕は今マンションに住んでいるがアメリカでは築八十年の古い木造の家に住んでいた。雨漏りも何度かあったし、とても大変だった。しかし木造の家は鉄筋コンクリートでつくられた家の違いは気分が快くなる。また、木造の家の場合はまるで家全体が躍動しているようだった。しかし、マンションの場合は可視化に便利なところは沢山あるが家全体が躍動しているようには思えない。人間にとって人工なものとは確かに便利だと思うが自然な物と比べると大きく差があったり、時には大切な物もなくしてしまったりするかもしれない。「やはり野におけレンゲソウ」のように地球の環境はやはり地球に適していて火星には別の方法で環境を作り出した方が良いと思う。
講評 miki
「やはり野におけ蓮華草」のことわざを引用して、清書したので、とても筋の通った作品になりました。
11.4週が、言葉の森最後の授業となりましたね。びっくりさんに、アメリカでの生活や、環境のことなど、作文で、いろいろ教えてもらって、先生も、ずいぶん見聞が広がりましたよ。本当にありがとうございました。
どうか、目標に向かって、不断の努力を重ね、志望校に進まれるよう、祈っています。頑張ってね!
一段落して、また時間ができたら、言葉の森に遊びに来て下さい。いつでも、再開できますから……。
びっくりさん。どうか、お元気で。(^.^)/~~~
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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