低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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高校1・2・3年生
適切な保護や管理 ハーマイオニー
私の従弟は、冬でもほとんど半袖短パンで、真冬でもその上に上着を一枚羽織るくらいだ。見る方が寒いくらいの服装だが、それでもほとんど風邪を引いたこともない。また、「○○は風邪引かない」という失礼な言葉があるが(笑)、小学校時代から周りの男子などを見てみると、確かに着る物や行動などが無造作で、気を遣っていないように見えるタイプの方が、しばしば健康である。厚着をしている(させられている?)子の方が虚弱だというのも、まんざらイメージだけでもない事実だと思う。
過保護や管理のしすぎは、免疫力を弱めてしまうという点でよくないと考えられる。健康管理に限らず、管理された中で安全に過ごすだけではたくましく成長することは難しい。自ら行動し、時には失敗したり、危険な目にもあったりしながら、実際の体験を積むことで学ぶことは多いし、自分自身で考え、挑戦し、理解したことは、本当の意味で身につくと思う。
私は、小学校2年生のときから携帯電話を持っている。その頃は持たされていたという感じだ。子供が携帯を持つことに当時から賛否はあったが、親から見て安全対策になると判断されたのだ。ところが、中学生になり、学校で禁止されこそしていないが、「携帯電話の危険」について、講演を聞かされたり、うるさく言われるようになった。実際、私から見ても問題がある使い方をしている同級生も少なくない。我が家のルールでは、母親がいつでも勝手に私の携帯をチェックしてよいことになっている。私はこれを喜んではいないが、しぶしぶ納得しているというところだ。母は、PCからSNSの私のページに入り、日記を読んだり友達のコメントを私より先に読んだりしている。(苦笑)しかし、母も試行錯誤しているのだ。友達には、SNSなどに加入するどころか、サイトにアクセスすること自体禁止されているという人も多い。結果、親に内緒でやっている、という人が多数派なのが実態だ。IT環境は、日々進化し、私たちを取り巻く状況は刻々と変化している。私の親は、危険と思えることも全面的に禁止するのではなく、親子で適切な利用法を考えてくれようとしている。
しかし、積極的な、時には強制的な保護や管理が必要な場合もある。現在、新型インフルエンザが流行拡大中である。私の学校でも、まず9月にいきなり学校閉鎖になり、その後も学年閉鎖、学級閉鎖が相次いだ。文化祭が一般公開中止、初日の午前中のみの縮小開催となったときには、悲しくて残念でならなかったが、感染拡大を防止するための措置なのでしかたがない。諦めるよりほかになかった。こんなときに強行するわけにはいかないだろう。学園祭の感想文に悔しい残念な気持ちを書いたところ、担任の英語の先生から“It requires more courage to go back than to go ahead.”とコメントが返ってきた。そのとおりだと納得せざるを得ない。
今も、消毒用のジェルが学校の玄関に置いてあるが、このような備えがあることは良いことだと思う。
つまり、保護や管理それ自体が良いのでも悪いのでもない。大切なことは、それらが適切な時期に適切なやり方でなされることだ。「大切なのは健康らしい外見ではなく健康自身である」という名言がある。一見、大事に保護して万全の備えをしているようであっても、それが真に健康のためになっていなければ意味はないのだ。保護や管理の中身を、その対象を丁寧に見つめながら考えていく必要があると思う。
講評 nara
体調が悪い中、それでも新作二つを仕上げられたのには、感心したよ。しかし、無理は禁物。進級テスト分については、自力で仕上げたのだね。お疲れ様でした。定期テスト前になるけれど、12月1週目はお休みする予定かな。もし、休みであれば欠席連絡を入れてくれれば、大丈夫だからね。
上野動物園、楽しめたかな。大人になってからは、じーっと猿山を見ていたり、ペンギンを眺めているのが楽しく思えるようになったよ。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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