国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   夏の太陽の味   リラックマ

夏のぎらぎらした太陽が照りつけています。ここは、福岡。夏休みを利用して、おじいちゃんとおばあちゃんの家に、一人で泊まりにきているのです。ここでの毎日の日課は、犬のゲンの散歩をかねて、おじいちゃんの畑に行くことです。畑では、水やりと野菜の収かくをします。一緒に行くメンバーは、おじいちゃん、となりの家のSちゃん、私、そしてゲンです。
畑には、色とりどりの野菜がたわわに実っています。真っ赤なトマト、赤・緑・黄のパプリカ、紫のナス、黄緑のトウモロコシやアスパラ、深緑のネギやシソ、そして私の大好きな、緑色にかがやくキュウリ。まるで、農家や八百屋がぎゅっとぎょうしゅくされているかのようです。つるからたれ下がっているキュウリを見て、
「おいいそうだな、食べちゃおっかなあ。」
と私は、心の中で舌なめずりをしました。
 私がキュウリに熱い視線を送っていると、おじいちゃんが、
「取ってみるか?」
とにやりと笑いかけてきました。私は、待っていたかのように大きくうなずくと、おじいちゃんにやり方を教わって、一番大きいキュウリに手を伸ばしました。キュウリを持ってねじり、つるの部分をはさみで切ります。「パチン」と大きな音がして、気持ちが良かったです。
 キュウリやトマトやトウモロコシやナスやシソなど、たくさんのしゅうかく物を三人でかかえて、おじいちゃんの家に帰りました。さっそく、おばあちゃんがキュウリをたて四等分に切って、ミソと一緒に出してくれました。みんなの手がいっせいに伸びます。私も
じいちゃんの真似をして、手でキュウリをつかむと、ミソをつけてごうかいにかじりつきました。シャクッと口の中でくだかれたキュウリは、夏の太陽の味がしました。
 私のお母さんが小さかったころ、家の庭に畑があったそうです。ひいおばあちゃんが、しゅみでオクラやネギやシソやキュウリなどを育てていたと聞きました。ひいおばあちゃんに、
「葉っぱについているカタツムリを取って、こうやって足でつぶして。」
とたのまれるといつも、お母さんはこわくてにげていたそうです。でも、家でとれた野菜は新せんで、どれもみな大好きだったそうです。
 ふだん私の家では、スーパーで買った野菜を食べています。スーパーのキュウリもシャクシャクして好きです。けれども、取れたてのおじいちゃんのキュウリにかなうものはありません。水分がたっぷりふくまれていてほのかに甘いし、なんといっても無農薬だからです。毎日こういう野菜を食べることができるおじいちゃんとおばあちゃんは幸せだと思いました。私も、年に一回は食べることができるので幸せです。
 自分の家に帰ってきた今、スーパーで買ったキュウリを前に、夏の日の太陽がよみがえってくるようでした。

   講評   kou

 夏の太陽の日差しをたっぷりとあびて育った野菜のおいしさが、その題名からも十分に伝わってきます。この作文を読み終わったあとは、まるでそのおいしい野菜をたっぷりと味わったような気持ちになりましたよ。畑に実ったりっぱな野菜たちとそのおいしさを十分に表すことができましたね。

 さて、次回はいよいよ進級試験です。がんばりましょうね!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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