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昨日2566 今日565 合計3131□

　　　おいしいガーリックソテー　　　クローバー

「プワワワ〜ン。」
おけいこから帰って家の扉を開けると、にんにくのいい香りが鼻の中に入ってきた。
「あ！今日はイカとアスパラのガーリックソテーだね。」
と私がにこっと笑うと、
「相変わらず鼻がいいわね。」
と母もまたにこっと笑った。私はイカのお刺身はあまり好きではないけれど、ガーリックソテーは大好きだ。母はそれを知って最近よく作ってくれる。イカはななめにいくつも切込みを入れてあるし、アスパラも先のところはでこぼこしている。そこに味がしみこんでおいしい。
　昨日のガーリックソテーにはえのきも入っていた。おなべのえのきはあまり食べないけれど、昨日のえのきには、味がよくしみこんでいてすごくおいしかった。要するに私はにんにく味が大好きなのだ。それとごはんばかり無我夢中で食べていたら、母に、
「他のおかずも食べなさいよ。」
と注意された。私は、だっておいしいんだもん。と思ったけれど、ごはんはバランスよく食べなければいけないから、
「は〜い。」
と答えて他のものも食べた。でも、最後にもう一度イカのガーリックソテーのおかわりをもらい、おなかがまるでボールのようにふくれ上がるまで食べてごちそうさまをした。すごくおいしかった。自分の指でおなかの真ん中をツンツン、ツンツンと突っついたらポヨポヨンとゆれて、お腹がトランポリンのようだった。私は、お腹の中のトランポリンのうえで、えのきとイカとアスパラがはねているのを想像してにやっと笑ってしまった。
　「何ニヤニヤしてるの？」
と母に聞かれ、ハッとして
「何でもない。ママは何が一番好き？」
と聞いた。
「食べ物のこと？」
「そう」
「クリームブリュレよ！パリッ、とろ〜り。」
母もにやにやしていた。
「そういえば、前におじさんは小さいガスバーナーで大きなクリームブリュレ作ってくれたよね？」
「いつも、もうちょっと食べたいと思うけど、あの時は思いっきり食べられてうれしかったわ」。
おじはお菓子作りが趣味だけれど、おじの子供は甘いものがきらいだから、時々私たちのために作ってくれるのだ。
　大好きな食べ物をもりもり食べ、そして、苦手な食べ物もがんばって少しは食べて、父のように背の高い人になり、母のようにすらっとした人になりたい。私はおいしいものを食べたり、想像したりするだけでニヤニヤすることがわかった。これからも「食」についてよく考え、自分を健康な体にしたいと思う。私は、今日の夕食は何かなと鼻の穴を大きくしてプワ〜ンとくるいいにおいを探していた。

　　　講評　　　hoemi

清書に読解問題にとがんばって取り組めました。
１０月の森リン大賞に選ばれましたね！おめでとう☆
この調子でがんばっていきましょう。次回は進級試験です。進級目指して取り組もうね♪