創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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昔話の研究を(感) まいう
□昔話の研究をすることは、そこに隠された民衆の知恵のようなものを感じとることになり、現代に生きる我々に対しても思いがけぬ示唆を与えてくれる。これらの類話の多様性は人生の問題の解決法の多様性を示している。これでなければ、という固いことではなく、人によっていろいろの生き方があり、それはそれなりに面白いものだ、と昔話の知恵はわれわれに語りかけてくるのである。この文章を読んで一番感じたことは、昔話からいろんな生きていく上での知恵と勇気を得たいということである。
□そのためには、第一に、昔話だからと言って幼稚なものだとは思わずに、そこから人生の教訓を読み取るように心がけることだ。「複数の方法一」私の中で最初に聞いた昔話は桃太郎である。主人公の桃太郎は誰に言われたわけでもなく、自発的に鬼退治に向い、途中出会った犬、猿、きじを家来につけみごと鬼を成敗する。この話を聞いて、元気と勇気をもらった。そしてことある毎に思い出しては、生きる上での指針やと粘りというものも与えてくれた。また最近TVで小公女セーラの実写版がやっている。たまにTVをつけた時に予告編などがやっていることがあり見てしまうことがある。この前はセーラに厳しくあたる学院長がついにセーラを追い出そうとする。しかし、あるお金持ちの父兄から預かったまだ幼い小さな女の子をセーラが世話をしたことで、父兄から女の子が学院に入学するまでセーラを学院においてあげるこを条件に寄付をする申し出があるという話だった。その先は見なかったので結末はわからないが、おそらくことセーラは学院に引き続き置いてもらえることになったのであろう。このように主人公が逆境に立たされても乗り越えていく話を見聞きすると、主人公を応援したくなる。また、自分自身が仕事や人間関係で苦しい状況になった時などに、思い出して昔話の主人公のように絶対逆境を乗り越えられるという心境になれる。昔話の効用として座右の銘ではないが、人はこのようにストーリーとして見聞きしたことは印象に強く残り、ふとした時に思い出され心の支えとなってくれるものなのだ。「体験実例」
□第二の方法としては、昔話の文化をしっかり保存しておくことだ。「複数の方法二」例えば、『古代への情熱』の著書シュリーマンの話である。トロヤ戦争の物語を絵本でよんだ少年シュリーマンは美しい古都が必ず地下に埋もれていると信じその発掘を志す。長年にわたる猛烈な勉強と経済的苦闘の結果ついに独力をもってトロヤ,ミケネの発掘事業に着手する。少年の日の夢は実現して多くの遺跡を発見する。考古学,美術史学界に莫大な貢献をした。昔話だからといって侮れないのである。史実を語っていたりすることもあるのだ。「伝記実例」昔話は何か心がムカムカした時などに読むと、大人にとってもいろいろと効用があるように感じる。「ユーモア表現」
□確かに、現代の最新の知識や技術を生かすことは大事だが、私たちはもっと昔話から生き方を学んでいくべきではないか。「悪書を読まないことは、良書を読むための最初の条件である」「読書は人間を豊かにし、討議は人間を役立つようにし、文章を書くことは人間を正確にする」などの名言がある。「名言の引用」子供時代に流行の本を読むのもいいが、まず昔話をしっかり読もう。人間が生きていく上でのエッセンスが昔話には詰まっているはずだ。「生き方の主題」
講評 suman
まいうさん、こんにちは。体験実例は、もうひとつ小公女のお話を書かれましたね。自分なりに当てはまる例を考えてみるのはいいことです。「自分自身が仕事や人間関係で苦しい状況になった時などに、思い出して昔話の主人公のように絶対逆境を乗り越えられるという心境になれる。」そんな例として、この話がぴったりなのですね。
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