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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   死を意識して生きること   イチロー

 人は二足歩行で手を解放し、その手に道具を扱う役割を持たせ、それを発達した大脳で制御するという方法によって、急速に強い優勢な動物になった。そして、最近では事故や病気で死ぬことさえ最小限に抑えられ、現に我が国などは、平均寿命において世界一の数字を誇っている。肉食獣に追われて逃げきるか喰われるかは一つのゲームである。死は常に目前にあり、誰もそれを忘れたふりをしたりはしない。喰われることとは、あるいは死ぬこととは、こといの中に宿る個としての意識、連続的な生の意識の喪失である。僕は、死を意識して生きることが大切だと思う。                                
第一の理由は、死のような締め切があるからこそ物事に一生懸命に取り組むことができる。以前、ゴミの山に住む子供たちというドキュメンタリー番組で特集を見た。その子供たちの暮らしている国は、すごく貧しい国で、食料が手に入らないとか、薬を買うお金がないとか靴を買うお金がないなどさまざまな問題があった。靴がない為裸足でごみの山に入る。足を切り、破傷風になって死んでいく子供も多いそうだ。このように命がけでごみを拾って暮らしている。十五歳まで生きられる子供は、三人にたったの一人だという。そんな状況の子供がいる中。日本に暮らす僕たちはとても裕福な生活をしている。なので、僕たちには命がけということがない。そのため死を意識する事がなく、だらだらした生活になってしまう。日本人も死を意識して生きなければいけない。
第二の理由は、死のような締め切を自覚しないと計画性のない人生を送ってしまう。平均寿命の国際比較のデータを見ると、日本は男性七十七歳、女性八十四歳で世界一位だ。このような寿命が考えられるから、しっかりと計画を立てていけるのだ。いい点を取るという目先の目標だけだとつい勉強が嫌になってしまうが将来の目標がはっきりしていればそのために勉強をするということがよく分かる。ぼくも将来の目標をしっかり考えていきたい。
確かに、死を克服しようとして人間の文化は進歩してきた。しかし、限られて人生で、大事なことは、「何をするか」ではなく「なにをしないか」である。という名言があるように人間は、「できる」ことを意識するよりも「できない」ことを意識した時に充実した人生を歩きはじめる。つまり、締め切りを意識するからこそ有意義な人生を送ることができるのだ。僕も、これからしかっリ計画をたてて生きていきたいと思う。

   講評   sarada


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