国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   曖昧な人間関係   キューピー

他人と誠実な人間関係を作るということは実は難しいものだ。相手と良い関係を持つために自分の意見を控えたり、または相手と口論にならない程度に自分の意見を示さなければならない。とくに日本は、人への気遣いをどの国よりも重視していると思う。しかし、相手も自分も常に納得いくように恐れながら他人と接しているととても曖昧な関係になってしまう。この曖昧な関係は日本人にとくに多い。人々がこのまま曖昧な関係しか築けなくなってくると、社会にゆがみが出てくる。深い人間関係を作るということは難しいことである。しかし建築の土台のように、しっかりした人間関係がなくては社会で良い結果はでない。将来曖昧な人間関係を作ってしまうことが問題だ。(社会問題の主題)

第一の対策は自分の意思を相手にしっかり示すことだ。まず良い人間関係をつくるには相手に自分の思いを的確に伝えられなければならない。日本人は昔から相手には遠慮することが常識だ。これは日本人の一つの要素なのかもしれない。しかしこの要素が曖昧な人間関係を作ってしまう。私がカナダに転校して間もない頃、私は自分の意見をあまり言えないでいた。友達がおかしを持ってきていて、差し出されても人の食べ物をとったら悪いという考えがいつも先に頭に浮かび欲を抑えながら断っていた。しかし次第に遠慮しない外国人に隔靴され、遠慮したら自分の損になるだけだと考え始めた。それをきっかけに私は思ったことをすべて友達に言うようになり、初めての頃より友達との関係がより深くなった。(体験実例)

第二の対策は他人との信頼関係をつくることだ。曖昧な人間関係をつくるより、信頼関係をつくることを心がけることによってより他人とのコミュニケーションの間に歪みのない社会に近づくことができる。ブレイブ・ニューワールドではその世界に存在する現在から600年後の“人”達は他人とどんな関係を持つことを政府から禁じられた。それは他人とコミュニケーションをして関係を作ることによって政府に逆らう可能性を恐れたからである。信頼関係をつくるということは大きなことを成し遂げることができる。(読書実例)

確かに曖昧な人間関係というのはどのような人にでも対応できる。しかしその関係は紙ほどに薄っぺらいものであり、最初は成り立っても時間がたつにつれ歪みついには関係が崩れてしまう。例えば三角くじで人は無意識に奥深くにある紙を取ろうとしてしまう。これは深いほうがよいという思いが誰にでもあるからだ。これは人間関係にも同じことであり、関係が深ければ深いほど相手を理解でき、問題を解決できることができる。広く浅い付き合いよりも深く狭い付き合い(自作名言)のように少なくても信頼関係をもつことによって社会に歪みが少なくなるのだ。将来人間関係に歪みが浮き出る社会が問題だ。

   講評   ogi

 キューピーちゃん、こんにちは。

【第一段落】 とてもじょうずな書き出しですね。分量も程よく、社会問題の主題もうまく入っています。
【第二段落】 アメリカで次第に自分の意見が言えるようになった体験が挙げられました。話が具体的で、とても良く書けています。あいまいさをなくして、自分をはっきり出すほうが人間関係がうまくいくという、ぴったりな例ですね。
【第三段落】 あいまいさをなくして他人と付き合うには、ある程度の覚悟も必要です。関係を保つためには、お互いがしっかりと信頼し合っていなければなりませんね。読書実例もふさわしいものが挙げられました。いろいろな本を読んでいると、実例がいろいろと出てきていいですね!
【第四段落】 三角くじの例はなかなか鋭い意見ですね。面白くてとてもいいと思います。自作名言も、最後がうまくまとまるようにつなげられました。

    

<表記>
★隔靴され→感化され


 締め切りは少し過ぎてしまったけれど、字数、項目とも煮とてもよく書けていたので、今回の進級試験は合格になります。忙しい中、大変よく頑張りました。


 

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