低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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渋滞を目の前にして なまず大使
今日の都市生活に欠かせない行列という社会現象がある。西洋では戦争の捕虜を行列させたことが古代の歴史書にもみえる。行列は用件をひとつずつかただけるという近代的な事務処理の発想に根ざしている。アメリカの社会学者は、行列に並ぶ不快感は待たされる側の待たせる側に対する無力感や、その間ほかの有益なことができるはずだという焦燥感とともに、知らない人間といっしょにいることの不安感に由来するとのべている。私は、行列という社会現象は素晴らしいと思う。(要約)(是非の主題)(構成図)
その第一の理由は、不快な思いを我慢してまでも順番を大切にしているからだ。遊園地の乗り物に乗るときなど、誰も待ちたいとは思わない。自分が早く目的の場所へ行きたいと思うはずだ。目的の場所に行くのに、わざわざ行列を作って長い時間待っているほど苦労することはない。それでも、自然に行列という社会現象が起きてしまう現在の社会を私は素晴らしいと思う。この現象は今では欠かせないうえに、これからも行列という現象を大切にして行きたい。私は、行列にあったとき不機嫌になる。前、家へ帰るとき、車が渋滞していて私はとても嫌だった。その度、私はこの渋滞を一気に飛び越えられたらいいのにと思っていた。しかし、渋滞という行列を作ることはまだ良いほうだと私は気付いた。渋滞を作らない、そもそも上りや下りがない道路があるととても危険だ。方向的に上りの車だらけだったら、きっと下りの車を運転している人は不機嫌だ。その上、上りの車の人もいつ、下りの車が来るかわからないとても危険な道路になってしまう。それに、比べたら行列を作って順番を守ったほうが安全で早く目的の場所に到達できるだろう。買い物の時のレジだって、行列を作らなかったらレジが詰まってしまうだろう。(理由)
第二の理由にルールを守らなければ、自分も深いな思いになるからだ。もしも、誰もがルールを守らない人だったらどうなるだろう。それこそ、戦争のようなものになるだろう。順番など気にせず、「我こそが先に。」とばかりに考えていては結局、武力が残ってしまう。武力でものを考えていては、自分が犠牲になる上に目的のものにたどり着かないことだってある。1998年の日本の年間海外旅行者数を調べてみると1500万人突破と書いてある。例えば、こんな多い人数でなくても一斉に海外行きの切符を行列を作らずに買ったら、切符売り場は大混乱だ。(データー実例)
確かに、行列は知らない人と並んだり何の利益のない時間を味あわなければならない。しかし、「苦労なければ、幸福訪れず」という名言があるようにルールや行列を守らなければ、結局苦労するのだ。だから、私は行列という現象は素晴らしいものだと思う。私は、車の渋滞を目の前にして、渋滞は良いことだと心の中で思っていた。(名言の引用)(反対意見への理解)(是非の主題)
講評 kaki
【1段落目】
「私は、行列という社会現象は素晴らしいと思う」と自分の意見が書けました。
【2段落目】
「不快な思いを我慢してまでも順番を大切にしているからだ」と1つ目の理由が挙げられました。「順番を大切にしている」という点に注目したところがおもしろい。遊園地の行列、車の渋滞、レジの行列という具体例も身近なものばかりで、イメージしやすいね。
【3段落目】
「ルールを守らなければ、自分も不快な思いになるからだ」と、精神面から理由を考えることができました。行列を1つのルールととらえ、ルールを守らないとどうなるのか、と物事を大きく考えたところが、とてもよかったです。
また、海外旅行の人数のデータをキップ売り場の行列に使ったのが、実におもしろい。せっかくいいデータを入れたので、この内容は、「身近な行列」ということで、2段落目の終わりに加えたらどうかな?
【4段落目】
「確かに、行列は知らない人と並んだり何の利益のない時間を味あわなければならない」と行列のデメリットも挙げられました。
しかし、それ以上に、行列にはメリットがあることにもう一度触れ、最終的に、自分の初めの意見に戻れたね。構成が上手です。
変換ミス 3段落目「深い」→「不快」
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