国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人は生まれながらに   ゼウス

 人は生まれながらにもっている性格がある。また、人は生まれながらにもっている資質というものもある。そこで標的をかかげるにあたって、生活を選ぶか人生を選ぶかだ。生活と人生は同じようで、実は大いにちがう。人生を選ぶというのは、他人ではない自分自身のこれが生き方だと、自信をもっていえる生活、社会を高みから見おろすのではなく、ひとの苦しみやいたみのわかる低い視線が必要だと思う。また「知」のたのしみを知ることや広い視野で地球社会を見ることも重要だ。広い視野でさわやかに行動できる人のほうが、物事を大きく把握し、国際人として実力を発揮できる。そして、自分の資質にあった好きな職業を選んだ方がいい(要約)。
 ぼくがゆい一時間を忘れて夢中になれることは、読書だ。ぼくは五年生になるまで、本にはまるで興味がなかった。担任の先生が代わり、その先生は
「読書を毎日しよう!」
と耳にたこができるほど口をすっぱくして言っていた。それがきっかけでぼくは読書が好きになった。先生は作文に力を入れていたので、読書をしろ、読書をしろとうるさかったのだと気付いたのは、先生が
「さあ、作文を書くぞ!!」
と言った時だった。
みんなが文句を言うのをだまらせ、先生はこう言った。
「みんなが読書や書写をちゃんとしていれば、作文なんてお茶の子さいさいだ。」
ぼくは作文を書き始めて、読んだ本の表現が次々によみがえってきた。そして書いた作文は先生にすごくほめられ、作文用紙には赤ペンが入っていなかった。ぼくは、その頃本を何冊も読みあさっていた。それと同時に作文のうでが、まるでジャックと豆の木がぐんぐん大きくなるかのように、めきめきと上達していった(たとえ)。ぼくは、読書がすごく自分のためになったから、これからも読書は止めずに毎日していこうと思った。
 ぼくが聞いた話では、オリンピックでメダルを取って活躍した富田選手は小さい頃から体操がすごく上手だったそうだ(聞いた話)。そして体操をすることがとても好きだったそうで、ぼくは心の中で、好きこそ物の上手なれとはこのことだなと思った(ことわざの引用)。ぼくはバスケットボールが大好きなので、努力して上手くなって、大人になった時に、すごく有名な人になりたいと思った。
 人間にとって夢中になるということは、その夢中になっていることが将来何かの役に立ったりするから大切だと思う(一般化の主題)。なぜなら、ぼくが夢中になった本を読むということが、作文を書くのにとても役に立ったからだ。

   講評   taimu

 ゼウスくん、こんにちは。上手な作文を書くために読書が欠かせないことをゼウスくんは、ちゃんと知っているのですね。「作文を書き始めて、読んだ本の表現が次々によみがえってきた」の部分には「そうなのよ!さすがゼウス君!」とうれしくなってしまいました。

<構成>長い文章でしたが、ていねいに読みこんでいるね。要約は完ぺきです(^^)v

<表現>作文がめきめきと上達していく様子を『ジャックと豆の木』のつるにたとえることができました。イメージがふくらみやすい上手なたとえだなぁ。「好きこそものの上手なれ」も的確に使えたね。

<題材>「もうひとつの似た話」として、体操の富田選手を取り上げることができました。体操というひとつのことに夢中になり、「資質の泉」を掘り当てたのですね。作文の内容に奥行きがでるぴったりな事例でした。

<主題>長文の内容や、二つの似た話からゼウス君の意見をうまくまとめることができました。最初から最後まで内容がぶれずに大変まとまりがありますよ。
         
            

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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