国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2566 今日1135 合計3701
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   泉   きへあ

   
 人が生まれながらに持っている資質というものは、その人だけの泉のようなものだ。自分の好きなことをじっくりやってみることがその泉への第一歩だ。人生の標的をかかげるにあたって、生活を選ぶか人生を選ぶかが重大な問題だ。生活を選んでしまうと、せっかく掘り当てた自分の泉を枯らしてしまう人が多い。人生を選ぶということは、地球上の一角に自分の爪あとをつけることだ。それには、人の苦しみや痛みがわかる低い視線や、感動をたいせつにすること、「知」の楽しみを知ることや、広い視野で地球社会を見ることが必要だ。輝かしい標的をもって自分の人生というケンカに勝とう。
 今の私にとつて、筆者の言う標的とは一体何なのだろう。私の好きなこと。球技、書道歌、演技、歴史。全て好きだ。球技。野球、ドッヂボール、バスケットボール、バレーボール。全て好きだ。書道。小さい時から習っていて、筆、硯、半紙、全て好きだ。歌。音楽を聴いたり、歌を歌うのが好きだ。演技。私は演劇部に所属していて、ドラマを見ること、舞台を観ること、演技をすること、全て好きだ。歴史。まるで一本の長い長いフィルムのような、世界の発展の軌跡を知ることが好きだ。私はこの、沢山の好きなことのどこから、私の泉、資質を掘り出すことが出来るのだろうか。
 ここまで、いかにも自分の成長が楽しみだとおうようなことを書いてきたが、実は私は、自分が成長していくことにある種の恐怖を持っている。自分の将来を考える時に、「楽しみだ」と思うよりも先に「大人になりたくない」と感じる。自分が将来、どのような大人になって、どのような職業についているのか、皆目見当がつかないのだ。というよりも、考えたくないのである。今の私は、一生「今」という時間が続けばいいのにと思っている。
しかし、この文章を読んで今までのようには思わなくなった。自分の好きなことを大切にして、輝かしい人生を送ることができたら、と思うようになった。
 人間にとって「好きなこと」があるのは、とても大切なことだと思う。私のように、沢山好きなことがあれば、その分沢山の泉をみつけること出来る可能性があるのだから。自分が心から好きだと思えることに出会えることで、その人の人生は輝きを増していくのだろう。私も自分の好きなことを大切にして、自分の人生というケンカに勝てるようになりたいと思った。

   講評   kira

 たけるさん、こんにちは。どこかにある自分の泉を探している。たけるさんはさすらいの旅人のような存在ですね。
 球技。書道・歌・演技・歴史と興味のはばがとてもひろいですね。表現することが好きなようです。

 成長することへのある種の恐怖を持っているということですが、もしかするとそれは、職業を持つこと=何かをあきらめることと考えているからではないでしょうか。こんこんと湧き出す泉をもったまま大人になることができるのですから、きっとすてきな未来だと思いますよ。

 人生を自分の力で輝かせるために、泉を見つけたいですね。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)