国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言語の変化   いまの

ことに話し言葉では漢字をどう書くかを問題にしないから、意味を支持するものがないためにとかく変化しがちである。 「馳走」は、もとの漢字から言えば、走るの意だが、今ではおいしい料理を意味する。「結構」は、もと建物や文章の配置構成を意味する語だが、「立派な結構」は「見事な結構」というようなほめ言葉から転じて、立派だ、見事だという意になったのである。このような考え方をすると、言葉にはいくらでもおかしなものが出て来る。言葉の正しさを論ずる時にとかく語源が引き合いに出されるが、語源の通りでは社会状勢の変化のために合わなくなるものが多い。<要約>私は、言語意識の変化から生じた新しい言葉を使うことを良いと思う。
 その理由は第一に、昔からの言葉を使い続けていると、今の時代にそぐわない言葉もあるからだ。例えば、最近は「保育士」の方が多く使われるけれど、前は「保母さん」の方が多かった。保育士になるのは女という考え方が変わってきて、実際男の保育士も増えてきたから、「保母さん」ではなく「保育士」と呼ばれるようになったのだ。私は、良い方向に言葉が変わったとおもう。
 第二の理由としては、はっきりした正しい日本語を話すより、親しい人と話すときは、簡単な言葉の方が親近感が増すからだ。例えば私なら、「すごい!」を「すごっ!」と言ったり、「がんばれ。」を「がんば!」といったり。お正月のときにも、年賀状に「あけおめ。ことよろ。」と書いて送ってくる人もいる。友達同士などの場合には、丁寧に話すよりも、軽く話した方が仲良くなれると思う。
 確かに日本の文化に根付いた、なれ親しんだ言葉を大切にするべきだ、という意見もある。しかし、「できあがった規則を何とか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。」という名言があるように、分かりやすく時代に合わせた言葉を使っていく方が、大切だと思う。だから私は、言語意識の変化から生じた新しい言葉を使うことを良いと思う。

   講評   komiko

 いまのちゃん、こんにちは! 今回の長文を読んでの意見文は、古くからの日本語と言語変化による新しい言葉について考えてくれましたね。習った漢字でいくつかひらがな書きのところがありましたので、送信する前に読み返してみましょうね。

 「要約」をバランスよくすっきりとぬき出してくれました。「私は、言語意識の変化から生じた新しい言葉を使うことを良いと思う。」と「是非の主題」を挙げた後に、「理由一」で「昔からの言葉を使い続けていると、今の時代にそぐわない言葉もあるからだ。」として「社会実例」で職業名の呼び方の変化について挙げられました。『保母さん」ではなく「保育士」と呼ばれるようになったのだ。私は、良い方向に言葉が変わったとおもう。』と「途中の感想」を挙げてくれました。もう少し長めに男女の職業差別がなくなった表われであることなどを長めに書けるともっとかっこよくなりそうですね。「理由二」では「はっきりした正しい日本語を話すより、親しい人と話すときは、簡単な言葉の方が親近感が増すからだ。」として「その人らしい会話」を入れながらまとめてくれました。会話の前後では「行がえ」をしましょうね。第四段落では「反対意見への理解」「名言の引用」「是非の主題」までしっかりと書けました。最後に「これからの結び」では「これから私は、新しい時代の流れを意識しながらその場に適した言葉を選んで使っていきたい。」などと書き結るともっとよくなりますよ!

 次の12月24日(木)は、「清書」と「暗唱チェック」となります。「わずか一粒の種から」の1〜9の音読を毎日三回くり返していきましょうね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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