創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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一人一人の話が ウルトラマン
宇宙飛行士は、宇宙で共通の体験をしているように思われる。ラッセル・シュワイカートは、宇宙空間で仕事をしているとき、機械の故障のために数分間何もしない時間を持った。その時に地球を見て、シュワイカートは「自分は私ではなく、地球の全生命の過去と未来を含めた我々なのだ」という意識を持った。この個体意識から地球意識への脱皮は、今すべての人々に求められている。
個々について考えることは大切だ。例えば、サッカーや野球やバスケットなどの団体で行うスポーツなら、誰でもレギュラーを目指してがんばると思う。そこでレギュラー争いが起こることがチームの強化につながるのだ。だから、チーム内での争いは大切だ。
しかし、全体について考えることも大切だ。いつまでも個々人の間で競争心を燃やしていては、チームのコンビネーションはばらばらになってしまう。やはり、チームの勝利のために考えて行動することも必要だ。また、昔話の『桃太郎』でも、犬やキジが自分の利益だけを考えていたら、わざわざ鬼が島まで着いて行かないだろう。
確かに自分の利益を考えることも、全体の利益を考えることも両方必要だ。しかし、「私たちの幸福が、ほかの人々の不幸に支えられているのであってはならない」という名言があるように、一番大切なことは、自分の利益の追求が他の人々の利益につながるような社会を作ることだ。
講評 hira
グローバル化が進み、地球全体のことを考えていこうという機運の中、宙飛行士のコメントは興味深いものがありますね。私たちは狩猟採取で、個人の命を守ることで精一杯だった時代から、豊かになり、果ては宇宙から地球を眺められるまでになった。個人の利益だけでなく地球全体とのバランスを考える世の中になったと言うことですね。
■第一段落 要約
「個体意識」「地球意識」とキーワードを落とさずにまとめられた。
■第二段落 複数の意見一 体験実例
スポーツでのレギュラー争い。まずは自分自身が努力して、個人の力量を上げることが必須です。実際にレギュラー獲得のために心がけていることなど、自分のことにも少しふれておくといい。
■第三段落 複数の意見二 昔話実例
昔話のように誰にでもわかるツールを上手く自分の言いたいことにあわせて使いこなせるようになりましたね。サッカーでも自分が得点したら成績につながるだろうけれど、全体を見て誰かにパスをした方がいいこともあるでしょう。個人の確立に来る次は全体への貢献という視点なのでしょうね。
■第四段落 総合化の主題 名言の引用
自分の利益が社会につながり、社会の利益が自分につながるような社会これからの世の中を考える上で大事なポイントでしょう。
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