低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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おいしいメニューまずいメニュー はるりん
「わぁ、これ好きだな〜。」
わたしは、パクパクと食べ始めた。
私がおいしい、と感じたものは、給食で出た、「マカロニのクリーム煮」だ。前まで大好きだったクリームシチューにマカロニを入れて、その上にチーズとパセリをかけて焼いたもの。とくにマカロニとこげたチーズを一緒に食べた時は、まるでバターで焦げたクレープのはじっこを食べた時のようなおいしさなのだ。
「これ、おいしいね。」
「うん、わたし、チーズ系は大好き!」
まわりの友達も気に入ったらしく、おかわりをたくさんしていた。ところが困ったことが次の週に起こった。マカロニのクリーム煮を食べた次の週に出た、元私が大好きのメニュー「クリームシチュー」が、あまりおいしく感じなくなってしまったのだ。わたしは、
「前はおいしかったのに、、、。」
と、少し残念だった。
わたしがまずいと思ったものも給食にある。それは、大キライな中華料理の中で、めずらしく好きな給食の「チャンポン」である。でも、3か月くらい前に大・大・大キライになってしまった。理由は、カマボコだと思って食べたものがイカだったからだ。わたしは、少しむくれて、
「これはカマボコでしょう。イカになんか見えない!」
と、友達におこっていた。そして、先生に言うと、
「見まちがいだよ〜。でもさ、食感はイカっぽくない?」
と、笑われてしまった。そんなこんなでわたしは、「チャンポン」というメニューが大キライになってしまった。ただ、イカとカマボコをかんちがいしただけなのに、チャンポンそのものがまずくなったような気がした。
わたしは、前まで好きだったものはさらに好きなものが現れるときらいになってしまうということが、マカロニのクリーム煮でよくわかった。また、ちょっとしたことで好きだったものがまずくなってしまうこともあるということもわかった。
「おかわりしよっ。」
今まで、ほとんどおかわりをしないわたしなのにマカロニのクリーム煮のおなべまでお皿を持って行ったのだ。
講評 onopi
食べ物はほんのちょっとのきっかけで好き嫌いが出てくるという内容を実例を通して書くことができました。同じような経験をしている人は多いと思います。
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