国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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高校1・2・3年生
ぼくの母さんは黄色いタオル ネッシー
ぼくには宝物がある。二才の時に祖母からもらった黄色い大きなタオルだ。ねる時は、ぼくとこのタオルは一心同体だ。あ、タオルがない。急いで階段をかけ下りる。下に着くと、黄色いタオルがソファにねそべりながらぼくのバッグと世間話をしていた。
「こらあ、婚活はもうよしなさい。」
ぼくがバッグを机にかけると黄色いタオルがさびしそうにしていた。ぼくはその後黄色いタオルを持ってみた。七年間の思い出がパンパンにつまっているようだった。今日はその七年間の思い出の中から二つのエピソードをしょう介しようと思う。
まず一つ目はイチローと似ている話だ。今年イチローが二千本安打と九年連続二百本安打を達成したが、あの大記録は一つのまくらがなければ達成されなかったかもしれない。なぜかというと、イチローはあるまくらを愛用していて旅先にも必ず持って行くのだそうだ。ちなみにぼくもこの黄色いタオルを母に怒られながらも旅先に持って行ったことがある。その時は、母にばれないように気をつけながら持って行って使ったのだが、朝ふとんをけりとばしてねていたため、母にかんたんにばれてしまって怒られてしまった。しかしイチローと同じことをやっていたと考えると少しうれしくなる。
二つ目はぼくがまだ幼かったときの母の大きなミスの話だ。黄色いタオルがあまりにきたなかったのでしょうがなく洗たくをしたのだが、その後なぜか勝手にかんそう機に入れてしまい、せっかくの黄色いタオルがちぢんでしまったという話だ。その時ぼくは気付かなかったらしく、そのままごまかされてしまったらしい。しかし、わざとなのかはわからないが、いまだに少しうらんでいる。
この文を書きながら、ぼくにとって黄色いタオルはまるで二人目の母のようだなと心の中で思った。
「おやすみ。」
となりで母がぼそっと言った。
講評 kou
二人目のお母さんのように身近な存在で、いつも一緒の黄色いタオル。そのタオルにまつわる数々の思い出の中からとびきりのものを二つ紹介してくれました。タオルに対するネッシーくんの愛着がひしひしと伝わってきましたよ。これからもたくさんの思い出が作られていくのでしょうね(^^)。
今年も楽しい作文をたくさん書いてくれました。来年からもまた一緒にがんばりましょうね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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