国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   心の実感   PINK

 神経が苛立って眠れない時というのは、神経の疲労が肉体の疲労とのバランスを欠いて独自に進行してしまった結果だ。私が長時間原動付自転車に乗ったときにこういった症状に陥ったが、この考えを応用し実行したところ言われたとおりの結果をあげることが出来たのだ。つまり、「神経」は原動付自転車の走った距離を省略せず体験しているのであり、その疲労は独自に進行してしまうが、「肉体」の方はその間小さな機会にしがみつく行為を遂行していただけに過ぎない。現代の社会はこのような神経と肉体のバランスが不安定になっている部分がある事は間違いない。我々は、心の実感を持つようにするべきだ。
 第一の方法としては、自分の手足を使わないバーチャルな世界よりも、我々の住むリアリティーな世界を出来るだけ体験することだ。仮想世界でペットを育成するゲームなどは、実体も無ければ死も存在しない。つまり実際に触れ、見て、感じることは出来ないのである。1997年、2004年に日本で相次いで流行したたまごっちは、この典型的な例であろう。たまごっちに餌をやり、電気を消したり、病気になれば治療をして、ある程度成長したら見合いをさせ、遂には別のたまごっちと結婚させその子供を育てる。世話をするのを忘れしばらく放置しておくといつの間にか死んでしまい、すぐ次の新しいたまごっちを育て始める。『死』というものは名目だけで、一度死んでしまったからといってゲームが二度と出来なくなるわけではないのだ。実際なら、子猫を飼いはじめて、日々世話をしたり遊んだりして大きくなっていき、やがて年老いて永遠に目を覚ますことは無くなる。リセットはもちろん無い。決してゲームなどのバーチャルな世界では体験し得ないことが数多くあるのだ。
 第二の方法として、逆に進化していく時代に対応した実感を育てていくことも大切だ。非常に高度なスピードで日々変化し続ける今の世の中に沿っていけるような感性が必要である。そのためには、やはり教育の力を借りていかなければならないだろう。歴史的に見れば、産業革命のときイギリスで起こったラッダイト事件は、機会に対する単純な反感から始まったものである。しかし、それが見当違いの運動であった事は今では明確であろう。
 確かに、環境の変化の速さに追いつかせることにはマイナス面やリスクも当然あるはずだ。だがしかし、我々はそのマイナス面を出来るだけ最小限に抑え、時代の変化と共に生き抜いていくべきなのだ。

   講評   kira

 PINKさん、こんにちは。時代のスピードは速いです。十年ひと昔と言ったのはもう過去の話で、一年でもうじゅうぶん昔感があります。新しいものがあふれ、新語が流行し、知らないとついていけないのが現実です。そのために、私たちの肉体と精神が悲鳴をあげていても、考慮する時間がないのです。
 その傾向は子供達にも顕著ですね。ゲーム世代、ゲーム脳なんていう言葉で評されます。命の軽視が見られるとか、やさしさの感情に欠けるとか、大問題を指摘されつつも、みんなでたまごっちに夢中になったのです。ペットブームと言われながら、その一方で生き物にふれるのを怖がる子どもがいるのも事実です。
 時代についていける感覚を養うには何がいちばん大切でしょう。教育の必要性を説きました。ただ知識を詰め込むのではいけないのでしょうね。緒方洪庵の適塾での教えなどが思い浮かびます。
 まとめに自作名言が加われば完璧ですね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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