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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉の大切さ   ファラオ

 私たちが手を上げるためには、たくさんの筋肉の複雑な収縮が必要だが、それについては、私たちはなにも知らないのに、なぜ手が上げられるのかと言うと、以前に手を上げた時の脳機能が無意識のうちにはたらいて、ひとりでに手が上がるからだ。もちろん、経験がない時は新しい事にチャレンジしても成功する訳がない。つまり、以前に成功した経験がないと、成功する事はできないのだ。
 確かに、言葉が行動する時の手助けになる事はある。私は今、剣道部に所属しているが、練習は予想以上につらいものである。新入部員として扱われていた時、先輩達のけい古の厳しさは言葉に出来ないものだった。いつになったら終わるのだろう、という気持ちだけが積もりに積もる。格技場に響くものは先生の笛の音、先輩達の息切れた声、そして私達の応援だった。今最後に述べた「応援」は先輩になった今の私には欠かせないものであり、引退した先輩にも欠かせないものだったのであろう。「ファイトです!」「あと少しです!」という元気な声は、疲れている私の心に何か安らかなものを届けてくれる。また、先輩の底力を見せてやらなければ、という思いもわいてくるのである。今でも応援は出す事のできる精一杯の声で応援している。
 しかし、時には言葉が行動に歯止めをかける事がある。昔話に「みにくいアヒルの子」という話がある。ひとりだけ体の色が灰色で、他の子供に「きたない」などと言われ、いじめられていた。その子は、「自分はきたなくてみにくいアヒルなんだ!」としか考えられなくなってしまった、という解釈もできるだろう。このように、ネガティブな考えを持っているだけで、思うように行動できなくなるのだ。私もそのような例はたくさんある。その中の一つを挙げよう。つい最近、国語の授業で暗唱のテストがあった。暗唱は得意か不得意かよく分からないが、結構前から練習していたので、自信の方はあった。しかし、テスト五分前になり急に不安と焦りがこみ上げてきた。「出来るかな?どうせ失敗してしまうんだろうな。」などという、いかにもマイナスな言葉が頭の中をぐるぐると回っていた。そして本番−そのような言葉を心の中でつぶやきながら、ガクガクの足をどうにか歩ませた。「はい、どうぞ。」と声がかかり、私は一言目を発した。その途端、頭の中が真っ白になった。どうしよう、次はその言葉が頭の中で回った。結局暗唱テストはつっかえながらも、最後までやりとげる事ができた。その時、改めて知らされた。人間はマイナスな事を思うと、行動までもがマイナスになってしまうという事を・・・
 確かに、言葉一つで人間の行動を左右する事が出来てしまう。しかし、一番大切な事は「短所をなくす一番よい方法は、今ある長所を伸ばすことである。」という言葉があるように、毎日をプラスに生きていって、マイナスな面を少しずつなくしていく事だ。

   講評   suzuyo

 ファラオさん、こんにちは。今年1年ありがとうございました。来年も宜しくお願い致します^^


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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