国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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いつも出てきたあの汁の味 ブレイド
「ああまた正月かよ!」
たん生日とクリスマスが過ぎれば、正月はもう目と鼻の先にある。何年か前にエビの頭の後ろにマヨネーズがついているので、頭を外してかぶりつくとやっぱり苦かったので、その形が残ったままはいた。
この苦さの正体は一体なんなのだろう? エビを食べると、どこからともなく苦くて、油のような感触のヌメヌメベトベトした液が出てくる。かきにも同じ味の液が出てきて、とてもにている。
「かきは、海のミルク! 食べなさい。」
と言われておこられても、まん中の黒い部分からヌメヌメした液体が出てきた。
「かきは、きらいだ!」
何度も思う。エビはまるでかきみたいだ。そのとき初めてそう思った。
でもおせち料理の中には、そういう苦いしるが出るような料理がたくさん出てくる。妹は食べる種類がぼくより多い。エビだって食べられるけれど、かきはまずいという。でもぼくも、おせち以外ではエビを食べる。なぜだかわからないけれど、その理由は、あのしるが出ないからだ。自分でとって食べるのは、くりきんとん、大豆、かまぼこくらいだ。おせちのときはまずいので、その次の食事の時間はたくさん食べる。どうしてかというと、好きなほうのものは数少ないからだ。おぞうにを食べて、昼食までに間に合わせる。このおぞうにが何より一番好きなものだ。でもおせち料理をいとこや家族があらかた平らげてしまわないと出てこない。おせちにあきてどうしようもないときも、おぞうにを食べる。でも昼に残りをみんなで分けて食べる。だから正月はいやだ。
おぞうには、地方により味も形も入れる具材もちがうらしい。先生はおぞうにに、あんこか何かを入れて食べたらしい。でもこちらは丸いもちにかつお節をのせる。かつお節を汁につけると、だんだん味が変わる。もしかしたらこれは変だと思う人はいるのかもしれない、ということがわかった。
元日はお年玉が楽しみだ。何気なくおせちのことを考えた。するとたちまち気が変わった。
「ああまた正月かよ!」
講評 itoyu
季節感のあふれる清書になりました。いよいよお正月も近づいてきましたが、おせち料理で得意なものが1つでも増えるといいですね。先生は、おぞうにを食べ過ぎて太ってしまわないように気をつけます。
ブレイドくん、今年も1年間おつかれさまでした。特に、今月から新しい暗唱の練習が始まりましたが、とてもよくできていましたよ。来月も挑戦してみてくれるということなので、大変だとは思いますが作文を書くときの役に立つので頑張ってくださいね。
新年最初の電話は、1月7日になります。よいお年をお迎えください。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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