創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   興味と勉強   ピルル

みなさんは小学校時代を通じていろいろなことを学び、そして、さらにこれから中学校に進学して勉強をつづけようとしています。「勉強」とは、それ自体が目的ではなく、あくまでもそこへ行きつくための手段にすぎません。大切なのは、何のために学ぶかです。
 私は、この文を読んで、自分の興味のあることを学ぶなら、科目で好ききらいがでてくるのは、あたりまえだなとおもった。私は、国語と算数と体育が大きらいだ。国語は、得意ではあるが好きではない。作文も、本を読むことも好きだが、授業で自分の意見を言うと、先生と通じなかったりするのだ。おまけに担任の先生は国語の授業がへたで、同じ分野の文章ばかりくどくどしつこくやるから、たくさんの意見を持っていて、たくさんの分野の本を読みたい私としては、うんざりする。だから国語はきらいなのだ。
 算数も、授業は簡単だが好きではない。計算や公式など同じものを、くりかえしくりかえし単調にやるのは、これまたうんざりであきるのだ。それに、小数や分数の計算で、数がすっきりおわらなかったり、約数できなくてコンパクトにまとまらないとイライラしてくるのだ。
 体育は、3つのなかで一番きらいな科目だ。もともと部屋で本を読んだり、イラストをかいたり、おとなしめで知的な感じのことに興味があるのが私だ。なのに、いちいち着がえてつかれることをわざわざするなんて、私の性格に全くあわない。それに、つきゆびをしたり首をひねったりした私にとって、体育は最も危険で乱暴な授業なのだ。ボールが指や顔や体にあたったら痛いし、アザもできる。ころんだら血が出てあとが消えないこともある。日焼けもして、色が白いしいつまでもそれをキープしていたい私としては、毎日日焼け止めをぬる必要がある。とても大変なのだ。
 反対に大好きな授業もある。図工と社会だ。この授業がある日は、見つけたお宝がキャプテンに見つからずにそのまま自分のものになった海ぞくのようにニコニコ笑う。そして足にばねの入ったバッタさんのようにとびはねて喜ぶのだ。図工は得意でもあるし好きでもある。小さい時からイラストや絵をかいていたし、研究もした。それに、いつもおもしろい発想が味方になるので工作も絵も上手に楽しくできるのだ。図工は、おおまかなテーマは決められていても、材料や方法、細かいデザインは自由だから自分の発想をばく発させて、楽しく取り組むことができる。私は部屋の中で集中して何かをすることもできるから、この科目は私の性格と興味にあったものである。好きで家でも絵やイラストをかいたりもしている。
 社会も歴史が好きで、やれば覚えることが得意な私にぴったりだ。私は歴史が小さいときから好きだし、とくにファッションの歴史については興味がとてもある。歴史マンガや社会科ソングのある環境から、自然と好きになっていったのだ。それに社会はややこしく考えることもしなくていい。ただ覚えるだけで、算数のようにイライラすることもなく、国語のようにうんざりすることもない、体育のように痛い思いもしなくていいのだ。興味がわくからインターネットで授業で習った歴史や服の歴史について調べたりもするのだ。
 人にとって、勉強とは、きらいで興味がないと必要最低限で終わるけれど、好きで興味があると、より深く調べたり、自分でやったりしてその分野のことをもっと知ることができるものだということが分かった。

   講評   itoyu

添削:1段落目の要約の部分の文末表現を、常体の形に直しましょう。11行目「約数」→「約分」
講評:好きな科目ときらいな科目について、詳しい分析ができました。
 まずは、きらいな科目のどういうところがいやなのかを、論理的に説明できていますね。説得力があるので、思わず「それなら、きらいでも仕方がないか」と納得してしまいます。自分の性格のことを「〜という私だから」と客観的に分析しているところがおもしろいですね。自分の好きなこと、きらいなことにとことんこだわる性格がよく表現できています。
 次に、好きな科目については、2段落目とは打って変わって明るくはずむようなテンションで説明できていますね。2つの楽しげなたとえが、とても効果的に使われています。ピルルちゃんの自由な発想で作られた作品を、是非見てみたいですね。また、ファッション好きがきっかけになって、服の歴史に興味を持つようになったことなど、4段落目のまとめにつなかるような良い例をあげられました。
 《一般化の主題》
 好きで興味があることを持つことで、勉強への意欲も高まり、より深い知識を得ることができるのですね。
                          

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