創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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勉強 なかく
日本語の漢字には「音読み」と「訓読み」があります。「べんきょう」と言うのは音読みですが、これを訓読みにしてみると「つとめしいる」と読むことができます。「つとめる」とは一生懸命にはげむこと、「しいる」とは無理やりやらせることといった意味です。つまり「勉強」には、「学問につとめはげむ」という意味の中に、何かを無理いじするニュアンスがふくまれるため、はじめからいやな印象がつきまとっているのです。「勉強しなさい」と言われて、いやな気分になるのは、もっともなことかもしれません。中国語の勉強にも「つとめ、しいる」、「むりじいする」という意味はあります。しかし、現在、中国では、皆さんがやっている「勉強」には、「学習」という漢字を使います。「わたしは日本語を勉強しています。」を中国語になおすと「我学習日本語。」となります。しかも中国語でいう「勉強」には、学問だけにつとめはげむという限定された意味では用いません。
みなさんのすすむ方向がそれぞれ違うように、「勉強」の目的も人によってさまざまでしょう。そして目的は最初からあるものでなく、また人から強制されるものでもありません。自分の行くべき道を自分でさがして行くには、多くの困難もともなうでしょう。そうした困難にも打ち勝ち、自分の勉強する目的をはっきりさせ、勉強する中で自分の生きがいを見出すことができたら、「勉強」も苦痛ではなく、充実したものになるでしょう。例えば私の場合は、幼稚園の頃は両親の言いなりで英語の勉強をも・の・す・ご・く!!!きびしい英語の学校に通っていました(通わされていました…(苦笑))でも、そのころはすごく小さかったので「いきたい」も「いきたくない」もわかりませんでした……なぜこんな私に英語を習わせたのかわかりませんが……でもそのおかげで今は英語がしゃべれて受験も楽でした!!でも幼稚園の頃受けた試験はむろん集中力がつづかず…寝てしまいました…まさに「猫に小判」「豚に真珠」でした。でもとにかく、私が思うには人間にとって勉強とはいつになっても役に立つものだと思います。
要約
前の話
ことわざ
〜は人間にとって〜である
講評 ito
なかくさん、こんにちは!
12.3週、感想文の授業でしたが、今回は【要約】がかなり長くなってしまいましたね。(汗)
授業の時も話したように、今後は「【要約】の部分は先か、後におうちで書く」などして、二段落より後の部分に時間を費やせるようにしていきましょう。
やはり肝心なのは「自分の体験・考え」を深く掘り下げて書いていくことです。
なかくさんは毎回とてもしっかりした意見や話題を持って感想文に取り組んでくれていますし、【要約】以外の項目もきちんと入れられていますから、そちらに力を入れていけば、より立派で充実した感想文が書いていけるでしょう。
幼いころに「わけもわからず勉強したり試験を受けても『猫に小判』『豚に真珠』」だという【ことわざの引用】、それでも「人間にとって勉強とはいつになっても役に立つものだと思う」と自分の経験を通じて書いた【一般化の主題】は、どちらも使い方がバッチリ、かつ意見そのものもとても分かりやすく、素晴らしかったですね!
↓つとめしいる……それでも頑張る?↓
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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