創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   箱根駅伝での力走   あまぐり

 カチ、カチ、カチ。時計が十二時を回った。一月一日。お正月を迎えた。
 テレビではカウントダウンイベントをやる中、僕もいつもと違う夜を過ごしていた。今年の大晦日は年越しそばを食べ、NHK紅白歌合戦を見て、楽しいひと時を過ごした。お正月といえば、おせち料理、お年玉、お雑煮、テレビの特番、……。言っていたら切りが無い。お正月は実家に帰る人もいるし、旅行する人もいる。人それぞれ過ごし方があると思う。そこで僕の家族は箱根でゆっくりお正月で過ごすことに決まった。僕が泊まったホテルは箱根小涌園だ。お正月に泊まると翌日、箱根駅伝のランナーが目の前を通ってくれる。僕はそれを楽しみにしていた。小涌園の前は第五区。山登りのコースで箱根駅伝、最大の難所と言われている。更に山登りを制したチームが勝つ。とも言われている。その山登りの期待のエース。東洋大学の「柏原竜二」一年生だった昨年大幅に区間新記録を更新し、「山の神」として注目を浴びている。僕はその柏原を一番応援したかった。今年も区間新記録を出して欲しかった。駅伝前日、お正月はゆっくりと楽しく過ごせた。箱根で入る温泉は丸い月が出ていて最高のものだった。僕は翌日に備え少し早く眠りにつき、駅伝の夢を見ながら朝を迎えた。「あ〜。良く寝た。」起きてすぐ目がパッチリ開くほど、深い眠りについた後、起きた。起きてすぐに、「駅伝」という言葉が頭を回り、即座に口が開いた。「お母さん、お母さん、まだランナー来てないよね!!」少し焦りながら聞いた。「大丈夫よ。まだ8時よ。ランナーがくるのは12時ぐらいだからまだまだ時間あるわよ。」僕はこの言葉にほっとした。ホテルで駅伝の中継を見ながら、今は3区か〜。おっ、もう4区にきてるじゃん。早く行かなきゃと思いながら準備をしていた。僕の家族がホテルから出たら沿道には凄い人が!!小涌園の前の歩道は歩くことなどできない状態だった。小涌園の前で見るのは困難と判断した僕たちは50メートル程上に上って行き応援しようと試みた。少し歩くと人だかりは無くなっていて人がまばらにいるくらいだ。まだかなぁ、まだかなぁ。とランナーが走ってくるのを首を長くして待っていた。その時間は凄く長く感じた。時間が経つにつれて車の数が少なくなってきた。交通規制がされているのだろうか。ランナーがもうそろそろ来る。ということを表している。おっ、もう来るか?と思った瞬間白バイがきて「あと2〜3分でランナーが来ます。1位は東洋大学です。」沿道がどよめいた。やっぱりエースがやってくれた。「柏原竜二」がやってくれたのだ。4区の中継所では7位だった東洋大学が1位になっている!僕も驚きを隠せないままランナーを待っていると、大きなトラックが来た。何だろう、と後ろ除きこむとそこにはランナーが!「うぉー来た!」そこには東洋大学の柏原竜二の姿が!苦しそうな表情で走っている。「頑張れー!頑張れ!」僕は懸命に応援した。2位山梨学院大学も来た。「頑張れ!頑張れ!」あとから来るランナーも苦しそうな表情で山を上っていた。エース柏原が快走を見せた結果、7位からの大逆転。1位でのゴールを果たした。そして、自信の区間新記録を更新した。やはり「山の神」とも言われる程の人である。来年もあのエースの快走を生で見て精一杯応援したい。
 人間にとってお正月の伝統行事とは一年の始まりを表すものでこれからもその伝統を守っていきたいものである。そして箱根で行われる箱根駅伝。選手の力走を見るだけで力が湧くし、これから一年頑張ろう。と思わせてくれるものであった。
 カチ、カチ、カチ、時計が12時を回った。来年はどのようなお正月になるのか楽しみだ。(書き出しの結び)

   講評   jun

 新年最初の作文は1500字をこえる大作となりました。長い作文ですが、リズム感のある文章なので読む人を飽きさせません。
 大晦日から元旦にかけての様子を淡々と書いた後、柏原選手を待ちかねる様子や精一杯応援する様子を力を込めて書いてくれました。また、最後は、お正月や箱根駅伝について大きく考えてまとめることができました。
 駅伝の選手たちの走りを思い出せばどんなことでも乗り切れそうですね。きっと、来年のお正月も晴れやかな気持ちで迎えていることと思います。

                             

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