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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ポイ捨て   ゆうたん

 私は夏に市内のお祭りに行って、ゴミがたくさん捨てられているのを見た。大きなお祭りだから人も多く、子供からお年寄りまで皆が楽しんでいた。私もたくさんの屋台があり、十分楽しんでいたが、足元を見るとゴミが落ちていた。他にも、ペットボトルや割り箸や風船が割れたものなど、お祭りで出たゴミがポイ捨てされていた。せっかく盛り上がって楽しいお祭りなのに、汚れていて嫌な気分になった。私はやはりポイ捨ては良くないと思う。
 そう思う第一の理由は、続いてやってしまう人がいるからだ。ニューヨークは以前、「危険な街」と呼ばれていた。それは1970年代のことで、その頃のニューヨークの地下鉄は落書きだらけで犯罪も多かったらしい。きっとゴミも捨てられていて汚い街だったと思う。しかし現在は、落書きは消され犯罪も少なくなり、「危険な街」ではない。こまめに落書きを消していったら、しだいに落書きをする人が減っていったそうだ。ポイ捨ても、ゴミが1つもないような場所なら、ポイ捨てしてしまう人は少ないが、ゴミがたくさんあるような場所なら、ポイ捨てしてしまう人は多いと思う。
 第二の理由は、ポイ捨てをする事によって地球環境に悪影響があるからだ。私たちが出すゴミは本当に多く、日本の年間ゴミ排出量は約5020万トンらしい。これは東京ドームの約135杯分というものすごい量だ。これがきちんと処理されれば良いが、ポイ捨てしてしまう人がたくさんいる。ポイ捨てしたゴミによって海で被害を受けた動物がたくさんいる。アザラシは好奇心が強い海の哺乳類で、特に子供は好奇心が旺盛なため、プラスチックの輪の犠牲になりやすいそうだ。何か浮いているものがあると、その中を通り抜けようとしたり、その回りに集まった魚を食べようとして、頭を突っ込んでしまうそうだ。また、プラスチックの袋を食べて死ぬウミガメが多いらしい。透明のプラスチックの袋はゆらゆら浮いているとカメの好物のクラゲと間違えて食べてしまうそうだ。このように小さなゴミでも動物たちの命を奪ってしまうことがあるのだ。
 確かに、ゴミを持ち歩きたいと思う人はいないだろう。しかし「問題とは、そこにあるものではなく、自分が作るものである。」という名言があるように、今大きな問題となっていることは、自分たちが作ったものなのだ。軽い気持ちでやってしまったポイ捨ても、大きな問題となってしまうのだ。だから、ポイ捨ては良くないと思う。

   講評   onopi

 ゴミのポイ捨てを否定する人は多いでしょうから、多くの人がいけないことだとわかっているのだと思います。しかしポイ捨てされたごみは減りません。一人やると大勢の人がやるというのであれば、人は自分の意志の弱さを克服しなければなりませんね。是非の主題でポイ捨てを否定した後、、一人がやると続いてやってしまう人がいるからという理由と、地球環境へ悪影響を与えるからという理由の二つを書いてくれています。それぞれについて社会実例をあげることができました。データを使うこともできています。日本のゴミの排出量のすごさもさることながら、野生動物への被害のもとを人が作り出しているとするならば、その行為は改めるべきです。最後の段落で反対意見への理解を示した後、名言を引用して自分の意見を再度主張することができました。
 ポイ捨ての問題は早急に解決すべき問題ですね。
     
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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