国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   本   ゼウス

 本を読むのには、いくらか読む側に努力がいる。また読む速さをこちらが加減することもできるし、つまらぬところを省くこともできる。それにおもしろいところを二度読むこともできる。すべての本は言葉からできあがっていて、すべての言葉はなにかを意味する。その意味をとらえて、意味相互のあいだの関係を理解することが、本を読む法、つまり本をよくわかることだろう。世の中にはむずかしい本がある。どうすればたくさんの本を読んで、いつもそれをわかることができるようになるだろう、その方法は簡単だ。自分のわからない本というのはある。私にはわかりにくいけれども、ほかの人にはわかりやすい本というのがある。また最後に、だれにもわかりやすい本というものがあるだろう(要約)。
 ぼくは、映画でも本でもハリーポッターシリーズが大好きだ。ぼくがハリーポッターの本を読み始めたのは四年の頃だ。その時までは、映画を観る前に本を読んでしまったら、結果が分かってしまってつまらないから、本では読まないようにしようという考えだった。けれど一巻だけ読んでみようかなと思って、時間をかけて読んでいったら、映画では省かれている話がいっぱいあって驚いた。ぼくは一巻を読み終わったら、まるでロボットのように手を無意識のうちに二巻のある本だなへとのばしていた(たとえ)。その後も七巻まで読み続けて、全巻を読み終えてしまった。そして二〇〇九年の七月に公開された「ハリーポッターと謎のプリンス」は初めて本を読んでから映画を観た。そしたら、本とはまた違ったはく力やおもしろさがあって、あらためて映画と本とは全然違うと思った。今ではDVDなどがある時代だから、映画も何回でも観ることができる。だけど、本だと映像などが無いから、場面も全部想像できるので、おもしろいと思う。ぼくは映画より本の方がいいと思う。
 文の中には「難しい本は読まなくてもいい」と書かれているけれど、ぼくはどんなに忙しくても読んだ方がいいと思う。なぜなら、最初は難しいからもう読むのを止めようかなと思っていた本を、どんどん読み続けていったら、すごくおもしろかったことがあった(前の話)。その本とは「三国志」だ。母が図書館から借りて来てすすめた本で、ぼくは最初はいやいや読んでいたが、魏、呉、蜀や劉備、曹操、孫権など名前を少し知っていたので、三国がだんだん強くなって来たところから、おもしろく感じて止められなくなった。それから、あっという間に最後まで本を読み終わって、その後、二回目を読んだり、今では三国志のゲームまで持っている。だから、ぼくは難しい本をあきらめて読まなくならないで、読み続けようと思った。
 人間にとって、本、そして読書とは、知識をくれるものであり、自分の世界、つまり想像力を広げてくれるものだ(一般化の主題)。ぼくはこの文を読んで、今度からはもっと難しい本を読めるようにがんばろうと思った。

   講評   taimu

 ゼウスくん、こんにちは。今回の長文は、読書家のゼウスくんにとっては、取り上げたい実例がたくさんあったことでしょう。要約から感想まで流れのよい感想文に仕上がりましたね。

<構成>わかりやすい要約になりました。敬体で書かれたものを、常体に直しているのもさすがですね。「どうすれば……その方法は簡単だ」の答えにあたる部分も追加しておくといい。第三段落のゼウスくんの反論(笑)に、つながる部分だからね。

<表現>「まるでロボットのように」二巻を手にとろうとしたのですね。本棚にすいこまれるように手をのばした光景が目にうかびます。

<題材>第三段落では筆者の意見に反対し、ゼウス君の意見を主張することができました。これまでの読書体験を取り上げることで説得力が増しましたね。

<主題>最後の段落では、読書のすばらしさをしっかりアピールすることができましたね。先生も読書の醍醐味は、現実の世界で自分にはできない体験を、本の中なら体験できるところだと思います。

今回も清書候補だね。

●なぜなら……あった→なぜなら……あったからだ
●あきらめて読まなくならないで→だからぼくは難しい本でもあきらめずに、読み続けようと思った(この方がすっきりする)

          


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