国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   除夜の鐘   えぐも

 ごーんごーんと除夜の鐘が鳴っている。
 お正月と言えばたいていの人は家族と過ごすと思う。でも普段家族と過ごす様子と、お正月はどこか違うと思う。みんなこれから新しい年を迎えるにあたって、なにかしらの心の準備をしている気がする。
 私の家では年末になるとお正月にかけてホテルに泊まりに行く。もちろん祖母達もだ。そしてレコード大賞をみたり紅白歌合戦をみたりと特番を見るのに忙しい。何より楽しい時間だ。
 ところでお正月と言えば除夜の鐘だと思うのだが、その除夜の鐘のついて調べてみた。そもそも一〇八回といのはどこから来ているのかというと、煩悩の数らしい。人間には一〇八の煩悩があり、その煩悩を振り払ってこそ、解脱できるのだそうだ。煩悩というのは、心の奥から沸き上がってくる欲望やけがれのことだ。一〇八とう数はキリが悪いような気もするが、東洋の理論では、矛盾のない正しい数字のようだ。除夜の鐘の事を知っているようで知らなかったので、とてもいい機会になった。
 日本人にとってお正月というのは、家族の絆が深められる時間のような気がする。テレビを笑って一緒見ている時などは本当に楽しい。今日本はいろいろな事において発展してきて、言葉使いや考え方一つとっても変わってきていると思う。でもお正月のように、家族みんなで過ごすという事だけは変わってはならないと思う。
 ごーんごーん来年も家族とこの音が聞けるといいなあ。

   講評   sugi

 題材、全体の組み立て方などを見て、余裕を持って書いているという印象を受けました。自宅で過ごすお正月の光景、除夜の鐘について調べたことなど、一つのテーマからいろいろな話を広げていくことができたね。
 この作品のいいところは、お正月を「家族と過ごす大切な時間」ととらえて、そこからまとめの段落の意見を導き出している点です。「時代とともに変わることはあっても、家族みんなで過ごすという事だけは変わってはならない」という言葉もすてきだね。
 除夜の鐘については、よく調べることができたね。たとえば「祖母に除夜の鐘に関するこんな話を聞いた」というように、この段落にも「家族」をイメージさせる言葉を入れてみたらどうかな。
 書き出しの結びは、とてもよくできました! 「ゴーン、ゴーン」はカタカナにして、かぎかっこに入れておきましょう。

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