創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   客観的なものの見方   あまぐり


 本を読むのにはいくらか読む側に努力がいる。本を読むときのほうが、読む側あの自由が大きい、自分の意志や努力で決めることのできる範囲が広い、つまり態度が積極的だということになる。一方は受け付身のたのしみ、他方は積極的なたのしみで受身のたのしみが増えるということは、かならずしも、積極的なたのしみを求めなくなるということではない。すべての本は言葉からできあがっていて、すべてのの言葉は何か意味しない。私にはわかりにくいが、他の人にはわかりやすい本というのがある。また最後に、だれにもわかりやすい本というものがあるだろう。(要約)
 まず、読書には読書しか得られない楽しみがある。だがその読書は自分から進んで読まないと一向に進まないものである。そのため読書は無理せず自分らしく読むことが大切である。難しい本でも、自分らしく読めば、何とか自分のものになる。例えば、大人気のハリーポッター。イギリスの作家、J・K・ローリングによるファンタジー小説である。第一巻の「ハリーポッターと賢者の石」の発売でまったくの無名の新人の作品にかかわらず瞬く間に世界的ベストセラーとなった作品である。この「ハリーポッター」シリーズは一作、一作映画化されている。僕も「ハリーポッター」シリーズが好きなため、良く映画館で鑑賞する。この前も映画館で鑑賞したがとても面白く、興奮した。一方の小説では長い話だから、読むのには決意が必要だ。映画で見ると気楽に見ることができるのだが、本だと時間がかかり、読むのに苦労する。一見、映画で見たほうがよさそうにも感じるが、本で読んだ「ハリーポッター」映画でみた「ハリーポッター」だとそれぞれ違う楽しみ方があるはずだ。本で読むことで得られるたのしさ、映画を見ることで得られるたのしさ、人それぞれ感じ方があると思う。僕の場合は「ハリーポッター」を一作読み映画を見ると原作と違うところがあったり、原作の台詞がそのまま映画に出ているところなどを見るとまた、違う楽しさが味わえる。僕はそのようなところを気に入っている。
 本には面白いと感じる本と面白くないと感じる本がある。その差は何か。それは、自分の考え方との比較である。面白いと感じる本は「そぅ。そう。自分もそう思う〜。」と感じる本であり、面白く無い本は「えぇ、そぅか〜?」と考える本。そのため、面白い本は自分の考えと同じのため、つまり自分の考えに反していないため読みやすいのだ。一方、面白くない本。自分が考えていることと別のことを著している。面白い本とは正反対に自分の考えに反しているのだ。つまり、本と本や、本と自分を相対化させている。ここでひとつ疑問が浮かぶ。面白くない本は読みにくい。読みにくい本は読まなくていいのか。そのような問題点が生じてくる。自分と考え方が違うからといって、「面白くない」本を読まなかったら自分の考えは偏ってしまうのではいないか。つまり、客観的な見方をすることができなくなり、世界観を失ってしまう。この本の著者はこのように考えているのだと、素直に受け止め自分もそのように考えてみてはどうだろうか。自分の考え方と他の人の考え、その両方を知ることでいろいろな考えを持てるようになる。いろいろな考えを持ち自分を造りあげていけば、世界観を取り戻し、客観的な見方をすることができるのである。
 つまり本とは自分の世界観を豊かにしてくれるものである。自分の考え方を絶対とは思わずに世間的な考えを知る事で物事を客観的に見る力がつくのである。人間にとって読書とは自分を造りあげていく中で欠かせないものなのである。

   講評   jun

 読書と映画とを比べ、それぞれの楽しみ方について自らの体験をもとに書くことができました。
 自分の考えと同じ本は面白く感じるけれど、そうでない本も読まないと考え方が偏ってしまうとは、成長過程のみならず、年齢には関係なくあてはまりそうですね。
 「本とは自分の世界観を豊かにしてくれるもの」とはそのとおりです。また、本を読むことによって、物事を客観的に見る力がつくという点も鋭い指摘です。
 今回も力作ですね。
                             

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