国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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落ち着く空間 さくら
生物学と建築というと、いまのところいかにも縁遠い存在のよう思われる。だが果たしてそうであろうか。これまでは工学的な技術と芸術性に重点がおかれていた。しかし、かんがえてみると、われわれの生活の大部分は生物的嗜好でよいわるいを判断していることのほうが多い。例えばブラジリアはあらゆる技術を駆使してに二十一世紀の夢の年として作られたのだが、肝心のひとがよりつかなかったのだという。理由を調べみると街角などの庶民的な泥臭さがなかったということだった。都市のみではなく、インテリアも鉄とガラスとコンクリートに囲まれた空間が時代の先端だというイメージが強かった。しかし実際にその空間に住んでみると、どうも落ち着かない。私は整った外観よりも、なじみやすい環境のほうが大事であると思う。 その理由として、第1にごちゃごちゃとしていたほうが、落ち着くからだ。人間もしわ一つない毛布よりも、少しぐらいしわのあった毛布の方が、愛着がわくのではないか。わたしはホテルの美しくベットメイキングされているベットよりも、家のもさもさと膨らんでいる布団があるベットのほうが落ち着いて眠ることができる。ハムスターも紙の巣箱を与えると自らかじり、中のティッシュもかみほぐして汚くなくしてそこに住んでいる。きっとそのほうが居心地が良いのだろう。日本の年間ゴミ排出量は5020万トンだという。「データ」 。雑然としているとゴミも増えるのであろう。第2の理由として整いすぎた環境に置かれると、混乱してしまうからだ。わたしの場合、思い立って自分の部屋を片付けると、見た目は綺麗になり、すっきりする。しかし、バックにつけようとしてあるストラップを探そうとしても、もとあった場所にはもうなくなっているため、どこにあっただろうと悩んでしまい、結局見つからずじまいということが多い。 確かに、見た目が綺麗であることは、とても大切なことだ。しかし、「大事なのは健康らしい外見ではなく、健康そのものである」という名言もあるように、外見が清潔である空間を作るよりも、自分が心地よいと感じる空間にするほうがが大事である。
講評 jun
整った外観よりも、なじみやすい環境のほうが大事だという意見で、二つの理由を考えることができました。
第一の理由のホテルのベッドメイキングの例は、わかりやすくてよい実例です。ただ、最後のデータ実例は、つながりがわかりにくいので、説明を加えた方がよいでしょう。
第二の理由を裏付ける実例は、誰にでも経験のあるような身近な話を書くことができました。
最終段落もすっきりまとめましたね。名言もぴったりです。
☆四行詩もよくがんばっていますね。傑作ぞろいです。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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