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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   私が、文章を書くことで(感)   まいう

□生徒を怒るのは簡単だが、日常の言葉遣いについて、はっきりした自覚と誇りをもって生徒を叱るために、教師自身の言語生活の訓練と充実が前提になる。教師の知識や教師の言語感覚、言葉遣いの好みだけに頼っていてもいけないのが国語教育のはずだから、叱る以上は、教師にも覚悟がいる。まともに人格も備わっていないうちから、ひとかどの人格扱いをするのが果たしていいことなのかどうか、責任回避の人格尊重や放任は考えものだ。
私が一番感じたのは、叱るべきところはしっかりと叱るべきだ。それが相手のためになる。「当易の主題」        
□そのためには、まず第一の方法として、自分自身に対しても厳しく生きている必要がある。「複数の方法一」自分が叱られる場合、叱る側の日常の振る舞いと整合が取れていれば、叱られたことに納得がいく。しかし、そうでない場合には反発心を抱き、時には意見してしまうこともある。だから、部下や後輩を叱る時には、自分の普段の行動が見られていると感じているので日常から自分を律するよう心がけている。自分に自信がある時は自信と説得力を持って叱れるものである。「体験実例」
□次に第二の方法として、もっと子供をしっかり叱る、しっかり教育する社会を作ろう。「複数の方法二」古代ギリシアの文献にも,「今の若者は・・・」という事が書かれていて,どの時代でも,自世代より若い世代のことをとやかくいう事が多いようである。しかし、現代の日本では、昔に比べて子供を叱らなくなったと言われるようになって久しい。その理由は大きく二つ考えられる。一つはこれは核家族が進んだことや人口の流動化が以前にも増して激しくなったこと、人とあまり関わらなくても日常生活が済んでしまうようになったことなどにより、人間関係が希薄化したことが考えられる。もう一つは、自由に対する考え方の違いで、本来あるべき姿の自由とは、人に迷惑をかけない、社会性があることが前提であるはずである。それが何が何でも自由好き勝手の自由、自己中心的な自由という風潮が幅を利かせるようになってしまったように思われる。また以前はゆとり教育というものが学習指導要領に盛り込まれていたが、学力低下が指摘され、批判されるようになった。これを受け見直され、2008年に新学習指導要領案が告示され、ゆとり教育は終焉を迎えた。ゆとり教育は終焉を迎えた。幕末から明治維新にかけて活躍した人材を多く輩出した適塾では教える者と学ぶ者が互いに切磋琢磨し合うという制度で学問の研究がなされていた。当時の勉強は蔵書の解読で、「ヅーフ」(ヅーフ編オランダ日本語辞典)と呼ばれていた塾に1冊しかない写本の蘭和辞書が置かれている「ヅーフ部屋」には時を空けずに塾生がおしかけ、夜中に灯が消えたことがなかったという。塾生の多くは苦学生で、遊びはたまに酒を飲んだり、道頓堀川を散策する程度だった。「書生は学問上のことについては、ちょいとも怠ったことはない」(『福翁自伝』)というほど、ひたすら勉学に打ち込んだといわれる。後に福沢諭吉は適塾時代を振り返り、「目的なしの勉強」を提唱している。塾生は立身出世を求めたり勉強しながら始終わが身の行く末を案じるのではなく、純粋に学問修行に努め、物事のすべてに通じる理解力と判断力をもつことを養ったと記されている。このように先人がしっかり教育することの大切さを説いている。「歴史実例」
□確かに、体罰復活のような極端な叱り方はかえって逆効果になることもある。しかし、年上の者は社会的な責任として、自分よりも下の世代の者をしっかり叱る必要がある。獅子は子供を谷に突き落とすと言われるように良薬は口に苦し、教育は厳しくである。「自作名言」「ことわざの加工」相手の今後の人生のことを思って、今ここでしっかり叱ってやらねばと思って叱るべきところはしっかりと叱るべきだろう。それが相手のためになるのである。「当易の主題」まともに人格も備わっていないうちから、ひとかどの人格扱いをして責任回避の人格尊重や放任するのではなく、叱る側にも相手を思っての覚悟と思いが求められるのである。「書き出しの結び」

   講評   suman

 まいうさん、こんにちは。今回はいいペースで作文が書けましたね。字数も十分ですし、項目もしっかり満たせていて、さすがです!「自作名言」「ことわざの加工」「書き出しの結び」 、なかなかいいですよ。
 森リンの講評では、「もう少し文章の中心をしぼっていきましょう。」とありましたが、これは実例がやや多くなったことと関係がありそうです。体験実例は、まいうさん自身のことであり、「自分自身に対しても厳しく生きている必要がある」という第一の方法としっかり結びついているので、いいですね。第二の方法の「もっと子供をしっかり叱る、しっかり教育する社会を作ろう」という意見については、その意見を裏打ちしてくれる歴史実例一つに絞って書いたほうが、中心のはっきりした文章になると思います。

          
 

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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