国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   世間   ゆうたん

 個人との人間関係の中で生まれているものだからからであり、人によって世間が広かったり狭かったりするからである。欧米人は日本人を権威主義的だと見ることが多いが、それは日本人が常に世間の目を気にしながら生きていて、彼らからすると個性的ではないように見えるからである。世間は日常生活の次元においては快適な暮らしをするためには必須なものに見えるが、その世間が持つ排他性や差別的閉鎖性は公共の場に出た時にはっきり現われる。私は世間にとらわれずにいたほうが良いと思う。
 そう思う理由は、自分の意見を発言しにくくなるからだ。私は部活での話し合いの時に、自分の意見が言えなくなってしまうことがある。この間、部活の話し合いで春に行う「スプリングコンサート」で演奏する曲を決めた。スプリングコンサートでは引退した3年生も参加するので曲選びは重要だ。1年生と2年生で話し合いを始めた。私も友達と一緒にそれなりに曲を考えていた。最初に手を挙げたのはやはり2年生で、私たち1年生は、話し合いが進んで意見がたくさん出るようになってから、意見を発言することが多い。そのようなルールはないが1年生は皆、1年生が堂々と発言すると先輩に生意気だと思われてしまうと思っているようなのだ。その日も、私は考えていた意見を出せないまま多数決で決めることになってしまった。その多数決でも、私やその回りの友達が「これいいね!」と言っていた曲に誰も手を挙げず、私たちも手を挙げにくくなってしまった。そして結局、たくさん手が挙がっている曲にしてしまった。
 確かに、お互いに助け合うことは良いことだ。しかし、「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えてしまう。」という名言があるように、世間にとらわれと視野は狭くなり、自分の価値観にかたよりが出てきてしまうと思う。だから私は、世間にとらわれすぎるのは良くないと思う。
 

   講評   onopi

 三段落構成の意見文となりました。第一段落のはじめの文は(世間は個人同士の人間関係の中で生まれており、人によって広がったり狭かったりするため定義しにくい。)とした方がいいと思います。要約はポイントをきちんとおさえることができました。その後世間にとらわれない方が良いという内容の是非の主題をあげてくれました。また次の段落でそう思う理由として自分の意見が発言しにくくなるからだと書いてくれています。実例は身近な部活動での話を体験実例として書いてくれました。年齢的にはそうかわりはないのですが、どんな部活動でも先輩後輩の関係は存在し、一年生ではまだ十分に自分たちの意見が発言できないのが実情でしょう。来年は二年生、少しはちがってくると思います。最後の段落は反対意見への理解を示し、名言を引用することができました。世間を無視することはできないでしょうが、視野や考えだけは狭くならないように日ごろからアンテナを高くはっておくことは大切です。
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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