国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   えんぴつとボールペン   こんぺいとう

テレビや映画は受け身で楽しむものだが、本は読む側の態度が積極的でないといけない。両方とも性質が違う。テレビが普及したからといって本を読む人が少なくなるというのはおかしいだろう。また、テレビは娯楽番組だけでなく、知的好奇心を刺激する番組もある。しかしその番組が好奇心を満足させることは少ないために、まとまった知識を読書によって得ようという欲求がおこることだってある。そうなればテレビは読書を助長するように働く面もあることが分かる。読むことと分かることは切り離せないが、いくら読んでも分からない本もある。しかし、それは、本が悪いのでも自分が悪いのでもないのであって、そういう本は読まなくてもいいのである。
うちにはテレビがある。しかし、私と弟がテレビを見るのは一週間に二時間もない。もっとも弟は友だちの家で見ているのかもしれないけれど。いろいろな人に聞くと、これはけっこう少ない方らしい。勉強している人はまあ見ていないだろうけれど。一日平均十七分九秒という少ない時間であるけれども実は私はテレビの必要性をそんなに感じていない。ニュースは、それも見ることでしかよく分からないニュースを知るにはテレビが必要だ。けれども社会の動きは別にテレビでなくとも手に入る。なんとなく、「ニュースはテレビで」という見方が多くなって、「テレビで見た」という人が増えている気がするが、そんなことはないんじゃないかと思っている。新聞だってたくさんのニュースを載せているし、私は(自分のラジオを持っているからかもしれないが)夜にラジオでニュースを聞いているからだ。
テレビのせいで本を読む人がへった可能性が高いか低いか。そう百人に聞いたら、「高い」という人が過半数をこすだろう。確かにそうだ。一見、本とテレビはえんぴつとシャープペンのように見える。えんぴつとシャープペンだとやはり、よく使われるのはシャープペンだろう。同じように消せるし、絵をかく人なら別だけれど、いつも細い。テレビと本だと、このようにテレビを良く思っている人が多そうだ。一度に二つのことをやることはむずかしいし、テレビは本より優先する子供はけっこういるようなのだ。kれど、はたして「そんなに本はテレビに近いものなのだろうか。そこが問題だ。テレビ番組は人にたくさん見てもらって、視聴率を上げて、見てもらうのが目的で、そこから始まる。一方、本はこれこれこういうお話があって、それを本にする。読む側も、ただ流れているのを見るのか、こちらから読みにいくか。大きなちがいがある。本とテレビは実はえんぴつとボールペンぐらいのちがいがあるのではないだろうか。もしかしたら、本とテレビはくらべるものではないのかもしれない。ということだ。
本やテレビというものは、いろいろなことを人に教えてくれる。学校では本の方が良いと言いがちだ。だってテレビはおもしろいことを考えていることが多く、知識をたくさんいれているわけではない、ということがあるから。しかし、決してテレビが悪いわけではないだろう。テレビと本は敵ではないのである。

   講評   utiwa

こんにちは、こんぺいとうさん。
さっそく清書して送ってくれました。テレビや本の性質をしっかりととらえて、常識にとらわれず自分の頭で考えているところがとてもいいですね。
さて、いよいよ試験が近づいてきました。寒い日が続きますから、身体に気をつけてがんばってくださいね。

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