国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   タイミングにだってバランスがある   ふっくー

 そっ啄の機という言葉がある。得がたい好機の意味で使われる。早すぎず遅すぎず。まさにこのときというタイミングがそっ啄の機なのだ。親鳥が、ふ化しようとしている卵を外からつっついてやる。それと卵の中から殻をやぶろうとするのとが、ぴったりあうことをいったようなものである。だが、親鳥のつつきが遅れたり、早すぎたりすると、中のひなは死んでしまう。ちょうど良いタイミングが重要なのだ。
 先日、とてもタイミングが良い事がおきた。父は、音楽関係の仕事をしていて、深夜に帰ってくることがとても多いので、いつも午前11時半から12時位までの間に出掛けて行くことが多い。だから、朝も、昼まで起きてこないから、部屋で寝ている。たまに朝早めに出ていくこともあるが、それは本当にたまにあることで、いつもは会う機会が少ないのだ。だが、この前は、うちではとても珍しい事がおきたのだ。小学校3学期の始業式の日、いつもよりも早く下校した。始業式や終業式では、当たり前のことだ。エレベーターでマンションの5階に上がった時は、まだ12時くらいだったかなと思う。
「まだパパは家にいるかな・・・・・・。」
そんな気持ちで家に向かおうとした、その時、
「・・・ん?。」
なんだか見覚えのある姿。
「まさか・・・・・・。」
人まちがいだったらイヤだから、遠くから顔を見てみた。
「・・・まちがいない・・・。」
そう思うと一気にかけだした。新しいドリルなどで荷物も重かった。
「うぉーい!ちょっと!おーいってば!。」
「・・・おっ!ふっくーか?」
父が振り向いて言った。
「今日はどうしたんだい?。」
「始業式で帰るのが早かったんだよ。」
「あー、そうなの。」
「そーだよ。」
「そんじゃ、仕事行ってくるから。」
そう言ってエレベーターの方へ歩いて行った。
「行ってらっしゃい。」
私はそう言って見送った。いつもなら、こんなことはあり得ない。最近、父と話をしていなかったから、ちょうど良いタイミングが来たのかもしれない。ひとまず、とてもうれしかった。タイミングというのは、良い時と悪い時と、ちゃんとバランスを取っているのかなと思った。
 私の母にもこの前とてもタイミングの悪い出来事があったそうだ。母は電車で会社に通っている。だいたい、いつもふつうに乗れているのだが、その日は、風が強く、駅まで行くのに苦労したそうだ。電車に遅れたら大変だから、急いでホームに向かった。ちょうど電車が来ていたから、
「やったー!タイミング良いなー!」
と、急いで電車の乗車トビラにかけこんだ。電車に入った時には、トビラが閉まろうとしていた。
「よかったぁ〜。」
と思った、その時、
「いたっ!」
何かと思って、後ろを見たら、足がトビラにはさまっていた。
「・・・・・・。」
一しゅんトビラが開いたから、すぐに足を引っこめたら、すぐにトビラは閉まった。その時は、とてもタイミングが悪かったなあと母は思ったらしい。
 私は、この話を読んで、タイミングは、良い時と悪い時とのバランスをとっているのだとわかった。

   講評   taimu

 今月もマイペースでがんばりましたね。次回は900字暗唱に挑戦できたら、やってみましょう。気楽に、気楽に(^^)

         

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